昨日、電車の往復で読了しました
トータル3時間半くらいでしょうか
本大好きマダムMさんが
面白かったわよと貸して下さいました
少し久々のマハさんです
一気に読めるお話でした!
『 奇跡の人 』原田マハ著
あの有名な
三重苦のヘレン・ケラーと
教育係のサリバン先生のお話を
ほとんどそのまま明治の日本に置き換え
マハさんらしいフィクションもプラスされ
読み応えたっぷりの内容になっています
サリバン先生→去場 安 (さりば あん)
9歳で渡米しアメリカで最先端の
女子教育を受け帰国した情熱ある女性
弱視という弱みを強みにした
素敵な先生です
ヘレン・ケラー→介良 れん (けら れん)
青森の裕福な家庭に産まれますが
一歳の時の大病により
目が見えず耳も聞こえず言葉も発しない
という三重苦を背負い
ケモノ扱いされ育つ6歳の少女
舞台は青森
この当時の生々しい男尊女卑、
高等な教育を受けた良家の子女でさえも
嫁ぐという選択肢しか用意されない現実、
障害を持って産まれた人間への
無理解と偏見による凄まじい差別、
怒りのわくあまりな描写が多々ありました
そんな過酷な状況下でも
安先生は諦めません
れんの両親も気付き始めます
彼女はケモノでなく人である、と
盲目の旅芸人キワという少女と
れんの友情が清涼剤でありました
教育の大切さを痛感します
三重苦の少女が「言葉」を知ることで
果てしなく広がる世界
安先生が道標となり
れんは開花しました、感動です
とても温かい素敵な作品でした
余談ですが
漫画「ガラスの仮面」には
奇跡の人の舞台が描かれている巻があります
ダブルキャストでヘレン・ケラーを演じる
北島マヤと姫川亜弓
サリバン先生は亜弓の母で大女優の姫川歌子
このお話は抜群に面白いのです
ある瞬間、水に触れ
物には名前があると悟る
マヤと亜弓の「ウォォタァァーッ」
2人の表現の違い
歌子サリバンとの駆け引きetc...
読んで損無し、絶対オススメですー!