こんにちは〜
今日は秋晴れ!
とても楽しいお出かけをしてきました
その話は別の機会にして
忘れぬうちに読書のほうを、、、
昨日読了しました
大好きな宮部みゆきさんの時代物
人気シリーズです
三島屋変調百物語の第4弾
今回も見えないもの、見たくないもの
見えたならと願うもの、などなど
人の情や業や念の絡んだ
摩訶不思議なお話が4つ
『 三鬼 さんき 』宮部みゆき著
江戸で人気の袋物屋の三島屋
黒白の間を訪れる客達が語る怪談
聞き手は三島屋主人の姪っ子 おちか
聞いて聞き捨て
語って語り捨て
訪れる客は👇
◎ 迷いの旅籠。。。村でただ一人お化けを
見たという百姓の娘
◎食客ひだる神。。。夏場はそっくり休業
する弁当屋
◎三鬼。。。山陰の小藩の元江戸家老
◎おくらさま。。。心の時を十四歳で止めた
老婆
三話目の表題にもなっている「三鬼」
こちらが秀逸
拉致されて辱めをうけた妹のため
犯人を斬った清左衛門
切腹のかわりに
鬼が出るという山奥の村へ
番小屋の見張りとして赴きます
村人の死際に必ず姿をあらわす鬼とは
一体何者なのか
この村の秘密を
清左衛門は知ることになります
あまりに切なく悲しい理由が
明らかとなり
しかし鬼の正体は最後まで不可解
読んでいて辛い描写がありました
それでも妹思いの真面目な兄の生き方や
その後の妹の人生など
ホッとする展開で終盤へ向かい
またまたラストで切ない思いにかられ
いやぁ終わり方も良かった
江戸時代の庶民や街の様子を描かせたら
天下一品の宮部さん
自分がその世界の住民になった気分で
物語に浸れます
ただ前作に
おちかちゃんの
淡い恋のお相手として登場していた
若侍の寺子屋の先生
お国に帰ることになってしまって残念
でも、あらたなお相手が出てきました
こちらもどうなっていくのか楽しみです