おはようございます〜(^_^)
夏休み終わりました
学校始まりました
今夏
長男は朝から予備校の毎日
次男も平日学童利用が多かったので
学校スタートもすんなり、で安堵です
じっくり読んだ本は
思っていた以上の人間臭さが溢れていて
心にズンと響きました
「羊の目」のようなフィクションでなく
伊集院先生らしさ満載の自伝的小説
ある意味フィクションの上をいく?
ハードな生き方を描いてます
タイトルが長いです
『愚者よ、お前がいなくなって
淋しくてたまらない』伊集院静著
妻を亡くし、途方に暮れ
現実の世界から離れて酒と博打だけを
拠り所に生きるユウジ
そんな彼を慕う3人の男性とのお話
時代は80年代バブル前夜から
90年代前半あたりでしょうか
競輪記者のエイジ
芸能プロダクション社長の三村
フリー編集者の木暮
そのほかに色川武大先生も
「I先生」として出てきます
登場人物の誰もが
一癖二癖ありの個性的な面々
喧嘩っ早かったり
お調子者だったり
執拗だったり
ユウジも含めて誰もが
生きることに器用でなく
生き方に矜持があり
女の私から言わせれば
みなさん非常に面倒臭いです
でもどこか人間らしく
どこかチャーミングで
切ない感情が湧いてきます
今の時代当然のように言われる
「空気を読め」という世界とは
全然違う場所にいる男性達です
ユウジが再生していく過程で
3人が1人、また1人と
この世を去っていきます
彼らが
自分をどのように想ってくれていたのか
気付いていなかったことに
気付いてしまったユウジの胸の内
この小説を描こうと決意した
伊集院先生の想い、分かる気が致します
彼らがユウジを愛したように
ユウジも彼らを愛し、
彼らに救われたことへの本当の想いが
ヒシヒシと伝わってきます 涙
安易な物言いをすると
伊集院先生にバッサリとやられそうですが
弟さんや前妻さんだけでなく
彼のそばにいた彼の理解者が
何人もこの世界から去っている事実
死とたくさん遭遇してきた先生の
苦しさや哀しさや憤りと
優しさや責任感のようなものを
垣間見た気がしました
伊集院作品
エッセイや小説を何冊か読んでいて
なんとなくこんな人、と知っている人は
読んで満足な内容だと思います
私は大満足でした
先月実家に行った際に
お嫁ちゃんから貰ったTWGのアールグレイ
気分の良い朝にぴったり
とても美味しいです!オススメです(゚∀゚)