調子良いペースで読書してます
1日、2日で1冊読了、いいよー
「本屋さんのダイアナ」以来です
美人がたくさん出てくる作品でした
『 嘆きの美女 』柚木麻子著
耶居子、25歳の引きこもり。
ネットに悪口や嫌がらせのコメントを
書くことだけが生き甲斐の
見た目も性格もおブスな女性。
耶居子がいま
最も夢中になっているホームページが
「嘆きの美女」
美人が美人の悩みを書き連ねていて
美女同士、語り合い励まし合っており
全く気に入らない耶居子
彼女はありったけの怒りをこめて
爆弾級のコメントをぶちまけ
しまいには嘆きの美女達のオフ会を
覗き見してやろう、とのこのこ出かけ
車に轢かれてしまいます。
そして事故をきっかけに何の因果か
嘆きの美女達と共同生活する羽目に、、、
ホームページの管理者ユリエは
なんと耶居子のかつての同級生
相変わらずの美しさで
甲斐甲斐しく耶居子の世話をしてくれる
心優しい女性です。
その他、嘆きの美女軍団には
葉月、優子、玲子
みな美しく優しく耶居子とは対照的な
完成度抜群の美女ばかり。
心の中では美女達に悪態をつきながらも
一緒に暮らしていくうちに
すこーしずつ変化していく耶居子。
美人は得をして幸せを独り占めしていると
思い込んでいたのに
どうもそうでもないらしい???と
気付き始めます。。。
不美人の性格きつめな耶居子は
本当は気立ても悪くないし
不器用なだけで可愛い女性です
反対に美女軍団も
当たり前ですが天使なはずはなく
誰でも持っている負の感情を
もちろん持ち合わせていて
人間くさくて可愛い女性達です
が
一気に読んだわりに
なーんかいまいち満足出来なかったなぁ
世を呪うほどの容姿でも
世に絶賛されるほどの容姿でもないので
(容姿だけが理由ではありませんが)
耶居子にも、美女軍団にも
どちらにも寄り添えませんでした
スッキリしない。。。
この気持ちは
「本屋さんのダイアナ」後半以降を
読んだ時と同じかもしれません
柚木さん、ランチのアッコちゃん は
凄く良かったんだけどなぁ
そもそも美人大好きなので
耶居子の行動がイヤ
美人達も美人同士で慰め合い
群れている行動が美人でなくてイヤ
美人なら孤高でいてもらいたい!
勝手な願望だけど
みんな自分らしく生きていく選択をして
終わるので読後感は悪くないのになぁ
出てくるジャンクなお菓子や
漫画本、映画の話題は
うんうんわかる!で面白かったです
解説は森三中の黒沢さん
こちらは素朴な文章で好感度大(゚∀゚)