本当はひどかった昔の日本 / 大塚ひかり | 我が家の本棚

我が家の本棚

大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




おはようございます


この土日は行楽日和でしたね
昨日はバレエの発表会リハーサルで
一日中スタジオにおりました  
ほとんど待ち時間ε-(´∀`; )


さて読書、、、
誰かに教えたくなる内容の本を
読了しました


『本当はひどかった昔の日本』大塚ひかり著

副題
古典文学で知るしたたかな日本人。。。



いやぁ、とっても面白い一冊でした!
古典エッセイストの大塚ひかりさんが
現代特有の闇に見える病理や事件
児童虐待、貧困ビジネス、マタハラ、
毒親、ストーカー、ブラック企業etc...
などについて

これらは善悪問わず
とっくの昔に誰かがどこかで
やっていたものです!と一刀両断
古典文学を読み解き
今の日本に生きる幸運を
私たちに伝えてくれています

昔はよかった、とは思わないタイプですが
こちらを読了してさらに強く
現代に生きることが出来てラッキー、と
思いました
だって酷いんですもん
儒教思想の入ってきた江戸時代以降の
男尊女卑は勿論
もっともっと前の時代から
日本人かなり悪どいことやってます

愛人が妊娠中の本妻のお腹裂いて死なせたり
人さらいが子供に過酷な労働させた挙句
拷問して殺しちゃったり
捨て子が野犬に食べられちゃったり
⇧ほんの序の口(・_・; 

生類憐みの令って覚えてます??
徳川5代将軍綱吉による
天下の悪法、のイメージありました
犬ばっかり保護する、あれです
実はこの法律
犬を救うだけのものでなく

捨て牛馬
捨て子
捨て障害者
捨て病人
捨て老人

禁止禁止禁止!!するためのもの
社会的弱者を救済するのが目的だったとか
それほどすごい数の子供や病人などが
打ち捨てられていたのですね
怖ろしい話です


おかしいのは
平安時代の人達も
鎌倉時代の人達も
どの時代の人達も 
「昔は良かった、、、」と
生きている時代を憂うような言葉を
残している点

人間はただただ同じことを
繰り返しているだけなのかもしれませんね

そうは言っても
今の時代とても恵まれています!
取るに足らないことで悩まなくて大丈夫!
そんな気持ちが湧いてきますよ!