犬心 / 伊藤比呂美 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




おはようございます(^-^)


お仕事を辞めた後
父の容態が落ち着いたこともあり
ガンガン予定を入れ
お友達とバンバンお出かけし
春休み満喫中です(人゚∀゚*)


昨日はパパと次男と桜の木の下を
のんびり歩いてきました
大混雑で大盛況の桜まつり、出店もたくさん
花冷えの1日でしたが
桜は満開で美しく堪能出来ました
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あちこち移動する間に
大好きな伊藤比呂美さんのエッセイを
読み終えました
電車の中で涙腺が緩み危なかった…
親友Mちゃんに会う喜びで舞い上がり
メイクに過剰な気合いを入れ
アイラインやマスカラを通常より
モリモリ盛ってたんです
珍獣か妖怪に変化するところでした、セーフ



『 犬心 いぬごころ 』伊藤比呂美著


伊藤さんの飼犬
ジャーマンシェパードのタケのお話
14年間いつもいつも一緒だったタケの
老いと死を 
熊本で一人暮らす老父に重ね合わせ
伊藤さんにしか書けない表現で
生々しく、温かく、飾らず、正直に
右往左往しながら綴ってらして
なんと言いましょうか
読み応え、という言い方では足りない
ガッシリと手応えのある読後感でした

言葉の天才はやっぱりとびきりの魔女だ!と
深く感動したのであります

熱くもあり静かでもあり
体温や息づかい、生命の根幹の部分が
こちらによーく伝わってきました
排泄物の始末と臭いに閉口しながらも
生きる家族への責任をきっちり背負う
伊藤さんの生き方は
凛として格好良いのです
後悔や逡巡にまみれていても!

犬を飼うってこういうことなんだな、、、
我が家は次男がペット全般を怖がるため
当分犬は飼えないのが堪らなく残念
いつかちゃんと覚悟して飼いたいです


文庫版でしたが
解説の町田康さんの文章は素晴らしい!


最後まで大満足の一冊でございました