小さいおうち / 中島京子 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




お盆のこと



パパは仕事で不在
実家に行こうとしたら
親も仕事で不在


我が子たち
男子のわりに?静かな方なので
家にいても構わないのですが
いっつも「ごはん、なあに?」って
そればかり

だんだん休みたくなってきて
まずBOOK○○で古本大量GET
次にネットで
近場のプール有ホテル格安宿泊プラン
即、予約


というわけで
家から逃避致しました
息子二人連れて
パパ抜き、プチバカンス!
夕飯はホテルなのに!コンビニ飯よ!


予想以上に
良いホテルでした、気分転換~
ビールいっぱい飲みました~





大量購入した古本の中の一冊
映画にもなりましたよね
2010年の直木賞受賞作品


じんわり胸に残る
素敵なお話でした
好きです、こういう小説



「小さいおうち」中島京子著



昭和初期の平井家の
赤い屋根のモダンなおうちが舞台

女中のタキによる回想録です
美しい奥様、時子さんと
可愛らしい坊ちゃん、恭一君
優しい旦那様と過ごした
珠玉の日々

私達が勝手に想像する
暗い戦前とは違い
女子供の生きる世界が小さいせいか
あまり悲壮感が漂わない日常描写

かなりギリギリまで
市井の人々は
詳細な戦況を知らされず
明るい毎日があり
普通の時間が流れていたことが
分かります

美しい日本語と
垂涎ものの食事風景

しかし、やがて、、、
戦争が
あれもこれも焼き尽くし
大切なものを根こそぎ奪います
理不尽極まりない、、、


時子さんを純粋に一途に崇拝する
タキの言葉に
読者はうすうす気づき始めます
これはただの回想録ではない、と

戦争が表に出ない戦争の物語であり
タキが過ごした平井家の物語でした


読み終えて
しばらくこの世界から
抜け出したくなくて
ぼんやり妄想

私が
女性であること、
昔のモノや情景に思いを馳せるのが
好きであること、が
かなりな要因ではあると思います


また何年か経ったら
再読したいです


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