今年の春に出たばかりの
宮部みゆきさんの新刊です
かなりのボリュームで
約600ページ
そこは売れっ子の宮部女史(σ・∀・)σ
最初から最後まで
退屈することなく読み終えました
(゚ーÅ)(゚ーÅ)(゚ーÅ)(゚ーÅ)(゚ーÅ)(゚ーÅ)
ほんわかした優しい色合いの装丁
とはいえ、分厚い分厚い(。-_-。)
上総国搗根藩(とうがねはん)
小納戸役の古橋家
謹厳実直寡黙な父、宗左右衛門が
無実の罪で切腹し古橋家は廃絶
父の嫌疑を晴らすため
古橋家の再興を望む母のため
江戸へ出る次男、笙之介
父親に似て、心優しい笙之介が
深川の貧乏長屋の仲間に
助けられながら
真相をつきとめるために奔走します…
長い物語でしたが
本当によく練られていました、脱帽!
富勘長屋の人達と一緒に
本の外側から笙之介を応援しました
彼の母親とお兄さんが
虚栄心の塊でイヤな感じなんです
武士の肩書きはあれど
剣の腕が駄目ダメな父親と次男を
毛嫌いして見下します
そんな故郷を離れ
江戸詰めの藩の大役、坂崎さんと
貸本屋の村田屋さん
長屋の元締め富勘さんに
あれこれ世話になりながら
一生懸命生きる笙之介
出てくる人達みんなが
事情のありそうな
優しい青年をそっと支えます
支える側の人達も
それぞれ事情があるのに
なんでみんなこんなに優しいの(TωT)
桜の樹の下で
妖精のような女性と出会う笙之介ですがやはり彼女も事情あり
和香さんという、このお方
頭が良くて強くて優しくて頼もしい
笙之介、この人よ!間違いなし!
最後の方で
本当に悲しい事件が起こります
家族とか血のつながりって
なんなのでしょう?
笙之介に希望を与えて
助けてくれて寄り添ってくれたのは
みーんな他人
もちろん心の支えは父親でしたが。。
誰もが何かを抱えながら
暮らしています
いつも似たような\(//∇//)\
感想になってしまいますが
妬み嫉みのもっと奥の
心の中の芯の部分
ここだけは曲げてはいけませんね
腐った人にならないように
こういう素敵な物語から
何かひとつでも拾いたい
そう思いました
(^-^)ノ~~
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