文豪 幸田露伴氏のお孫さんで
作家 幸田文さんのひとり娘
青木玉さんのエッセイ
文さんが離婚して
玉さんを連れて
小石川の実家に戻ってからの
数年間の思い出話と
戦時中の疎開先でのこと
戦後の市川での暮らしのこと
露伴氏と文さんの最期のこと…
文さんの本にも描かれていますが
幸田露伴氏!
文さんにも玉さんにも
Y(>_<、)Y もういやっ‼
と叫びたくなるほど
口うるさい!
躾と言われれば
それまでですが
小さい失敗にも
罵声の嵐
謝ってもやり直しても
結局小言ばっかり!
逃げ場がなくなるほど
相手を追い詰める叱り具合
なんなんだ!
この爺さんは((o(-゛-;)!
後ろから麻酔銃撃って
眠らせたくなりましたね!
玉さんは文さんにも
注意を受けるので
かなりシンドい子供時代を
過ごしてます
戦時中にも
露伴氏は相変わらずで
食糧難を承知で
ワガママを言い
文さんは
父の願いを叶えようと無理をし
そんな様子を
玉さんは複雑な思いで
見つめています
玉さんがじっくりと
思い出を書き綴っていて
祖父や母親を偲ぶ姿に
家族にしかわからない
愛情を感じましたが
露伴氏については
どうしてそこまで
厳しくヤカマシイのか!
不思議に思いました
文さんも玉さんも
ちゃんと仕え
行儀も良く
家事全般ちゃんとこなして
一所懸命なのに
今風に言うと
パワハラですよっ(`Δ´)
どんなに世間で評価が高くても
家族をいたわったり
ねぎらったりしない男性を
私は好きになれません
一番身近な人を一番大切にしてこそ
本物の大人の男!じゃないのかしら
どう見ても
「オレは露伴だぞ!
あの幸田露伴なんだぞ!」と
振る舞いたかったとしか思えず
歴史上の大物なんでしょーが
家族だったら
イヤだなぁと本気で思いました
まあご家族が
それで良し、と
思っていらしたら
他人がゴニョゴニョ言う筋合いでは
ありませんけど( ̄ー ̄;
ただ
躾として
お料理の手順から
お客様のもてなし方
掃除の仕方
訪問先での挨拶の作法
などなど
絶対に真似の出来ない
所作についての文章を読むと
うるさい爺さんに脱帽です
m(_ _)m
私は出来ません、ごめんなさい
安野光雄さんの装丁が
素晴らしい一冊です
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