海鳴り(上・下)/ 藤沢周平 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。



こんにちは(^-^)

今日は朝から快晴
洗濯、布団干し、掃除を済ませ
昼過ぎから読書

湿気もなくて
なんとも気持ちの良い陽気です



読了しました

藤沢周平著
「 海鳴り 」上・下巻


急に老いを感じ始めた
紙商人の小野屋親兵衛


一代で築いた店は
何とか成功したが
妻・おたきとは不仲が続き
跡取り息子の幸助は商売に
見向きもせず放蕩三昧


自分の歩んできた道を
振り返り
これで良かったのかと
侘しい気持ちに襲われる日々

そんな中
同業仲間の会合帰り
大店、丸子屋の女房おこうを
介抱することに…


二人きりでいたことを
塙屋彦助に誤解され
強請られるところから
物語はあらぬ方向へ…


同業仲間からの嫌がらせ
おこうとの危うい逢瀬
息子が起こす騒動
彦助からの執拗な強請り
思わぬところに
大きな罠があり
親兵衛はとうとう追い詰められ、、、



(>_<)うーん、名作なのですね?

藤沢周平さんの作品の中でも
かなりオススメだと
いつか新聞で読んだので
期待して取りかかりました


老いを感じ始めて
人生の終わりを想像するようになった
1人の男性の悲哀や心情が
丁寧に描かれていて
やるせなさ、焦りがヒシヒシと
伝わってきます

でもでも
家庭が不和になったのは
出来心で若い女を囲ったのが
ばれたから…
息子が出来損ないなのも
奥さんに任せきりで
甘く接していたから…

本当の出会いを知らずに
歳とっていくだけなのかって?


下巻の終わりの方で
親兵衛は気づくのです
「一家を背負う男というものは、家の中に多少の不満があってもじっとこらえ、こわれればとりあえず繕って、何度でもそうして、辛抱づよく家を保ちつづけるべきものなのだろう」と

すでに後戻り出来ないところへ
来てしまってから気づくのです

そして選択肢は無くなり
そこにある唯一の道へ
一歩を踏みだします



物語の終わり方には
最高!!の場合と
まあ納得できる…場合と
不完全燃焼な場合とが
あります


ちょっとモヤモヤが残ったのは
私が女性で
しかもまだ老人になる自分を
想像出来ないからでしょうか


面白くなかったわけではありませんが

((o(-゛-;)
親兵衛、どーした?しっかり!
ここまで頑張ってきたのに‼
丸子屋の奥さん美人で若くて魅力的
でも人妻だし、あなただって娘さん
いるでしょ?人の親でしょ!
そんなことしちゃって!
だからこうなっちゃったんだよ!
あああ、だから言わんこっちゃないー!
ええっ(((゜д゜;)))で、そうするんだ…




★海鳴りファンの方へ

本当に申し訳ございませんでした

ーー 完 ーー

















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