東京に暮らす / キャサリン・サンソム | 我が家の本棚

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お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。

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面白い本を読みました


(内容紹介より)

イギリスの外交官である
夫ジョージ・サンソムの
赴任に伴って来日した
キャサリン・サンソムが
昭和初期の東京の街と
人々の暮らしを
軽妙な筆致で描いた日本印象記

庶民の姿が暖かいまなざしで描かれ
ほのぼのとした人間観察記になっている


(*゚ー゚*)

1928年から1936年まで
日本で暮らした外交官夫人の
エッセイです
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日本の食事や労働、伝統
礼儀作法、イギリス人との違い
社交、娯楽、女性について
驚きや発見、日本人への敬意…を
キャサリンさんが
冷静かつ優しい文章で
綴っています

今となっては
日本人でも知らない
戦前の東京と庶民の暮らし

子供を大事にする母親
本屋で立ち読みする学生
お百姓さんの豪快な食事風景…


人々の生活を
映像で見ているような
そんな文章に
心を奪われます


戦争の影もチラついていたはずですが
そこには一切触れていません

「まず相手に同情をよせ、そうしているうちに相手が好きになること」

キャサリンさんが、外国人を理解する
唯一の方法として語った言葉です

相手の中に一つでもよいから良い点を
見つけること、、とも仰っています




昭和初期の東京は
ゆったりと時間が流れていたようです



とても良い本でした( ´艸`)










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