淳之介さんのこと/ 宮城まり子 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




こんにちは(^-^)/
まだまだ残暑が厳しいですね


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かつて作家の世界で
誰よりもダンディと言われた
吉行淳之介さん

彼と出会って
恋に落ち
共に暮らし
パートナーとして
寄り添い続けた
女優で「ねむの木学園」園長の
宮城まり子さん


彼女が淳之介さんのことを…
出会いから最期までを
回想するお話


出会った時
淳之介さんには奥様がいて
お腹には赤ちゃんがいて・・・

共に暮らしながらも
戸籍上は奥様になれなかった
まり子さん

でも
連れ添うこと37年
ここまで惚れ抜いて
ここまで愛されたら本望だろうと
読んでいるこちらも納得する程
濃密な関係

対談で初めて会って以来
偶然会うこと度々
あっという間に恋に落ちる二人

デートのお話で
素敵なエピソードが載っています

当時スターだったまり子さんと
名前の売れている淳之介さんの
短いデート
銀座の路地裏に
何時何分ね、との約束だけで
彼はその時間その路地に立ち
まり子さんは移動中の車から
手だけを出し
指先まで愛情をこめて
彼に精一杯手を振る
そんな一瞬のデート


本が大好きなまり子さんは
作家という彼の仕事を
本当に尊敬し、尽くします
ご自身はスターでありながら
その立ち場に甘えることはありません
艱難辛苦を共にすること
同じものを観て感動すること
彼と共感したり共有することに
心から喜びを感じています


躁鬱が激しかった淳之介さんですが
ダンディだなーというエピソードも
満載です

「驟雨」のモデルになった女性に
毎年一回挨拶へ行っていた淳之介さん
必ずリボンの付いた小箱を持参
中身はいつも香水だったそうです


癌になり往診で医者が来る時でも
2時間前にはシャワーを浴び
身綺麗にして体調の悪さを
感じさせなかった淳之介さん
医者に限らず来客のある時の
習慣だったとのことで
まり子さんは
「ダンディズムとは
たくさん我慢をすること」と
書いてます


癌で苦しみ、最期に
「まりちゃん…」と言い残して
逝ってしまった淳之介さん


運命の出会い、、という言葉
軽々しく使いたくないのですが
出会うべくして出会ったお二人
惹かれあった理由が
よく分かります
どうしようもなかったのでは
ないでしょうか
出会ってしまったから


大人同士の恋、です


誰かをここまで愛することが出来たら
どんなに辛いことがあっても
幸福な人生だったと
きっと思えるでしょうね




さて( ̄ー ̄)
うちはどーだろー
淳之介さんにもまり子さんにも
なれませんが

今日は朝から二人で
ドライブ&ショッピングなどに
出かけてみました

積み重ねるしかありませんね!











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