東電OL症候群 / 佐野眞一 | 我が家の本棚

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今朝の新聞、トップは

15年前の東電OL殺人事件で
無期懲役が確定していた
ゴビンダ被告の再審開始と
刑の執行停止、釈放の記事でした。

事件は1997年。


「 東電OL症候群 」佐野眞一著

2001年に出版された
10年程前の本を引っ張り出して
再読。カバーが弘栄堂書店•小岩と
あり(〃∇〃)以前住んでいた街を
思い出しました。古い本なんです。

改めて読んでみて
憤りを感じずにはいられません。
最初から冤罪の疑いが強く
佐野氏はこの本を出す前に
「東電OL殺人事件」という
本を書いており、一貫して
ゴビンダ被告の無罪を主張し続けて
こられました。

どこをどう取っても
彼が犯人でないことが明確に
語られています。

何が怖いかと言うと
彼を犯人として裁いた側。

この中に
足利事件の菅谷利和さんの話があり、
(この本の出版時、まだ無罪判決
出ていなかったんですー!(◎_◎;))
更に冤罪事件として有名な
狭山事件の話も出ています。

この両事件と東電事件、
全部に同じ裁判長が絡んでます。
そして忘れてましたが
少女買春で逮捕された
東京高裁判事も
無期懲役判決に深くかかわってます。

司法の闇、、、

この15年の間に
検察や警察が起こした不祥事で
私たちの司法に対する視線は
随分厳しいものに変わりました。
やっと少しずつ何かが
明るみに出始めたのでしょうか?


慶応出身のエリートOLが
売春をして殺されたことで
当時は衝撃的なニュースとして
報道されましたよね。
何が彼女をそうさせたのかは
もはや憶測でしかありませんが、

犯人扱いを受けて
15年間を失うとは
どういうことなのか?



重い事実に愕然とするばかりです。












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