가시, 각시の語源
가시は、「妻」または「女」という意味を表す言葉です。いまも가시집は「妻の家」、가시아버지は「妻の父」、가시어머니は「妻の母」という意味で使われています。その昔、朝鮮では、女性のいちばんの特徴を他家に嫁入りすることだととらえました。この特徴を表す朝鮮語の(시집)가는것(사람)(嫁に行く人)から가시という言葉が造られたのです。すなわち가は가다の가で、시は낚시(釣る、釣り)の시と同じもので、「(~する)こと(人)」という意味を表します。ですから가시の本来の言葉の意味は、「嫁に行く人」、「嫁に行く若い女(娘)」ということになります。方言の가시나、가시내、간나という言葉も同じ単語で、今は女性を卑下した言葉として使われています。これは、가시に人を表す接尾辞나、나이が付いたもので、「女に生まれた人」という意味を表します。간나は、가시나→갓나→간나と変化してできたものです。각시は「新婦、新妻」のことで、これは가시が갓시→갇시→각시と変化したものです。색시(新婦、新妻)は새가시の縮約形です。また아가씨(お嬢さん、娘さん)は、お嫁に行っていないという意味で用いられた아이가시(아이+가시)から이が抜け落ちて아가시→아가씨になったものです。下男が主人の妻や娘を呼ぶときに用いた아씨(若奥様、お嬢様)も、가시から「ㄱ」が抜け落ちて아시→아씨になりました。
시집가다・장가가다の語源
結婚することを韓国・朝鮮語では시집간다(嫁入りする)・장가간다(妻をめとる)と言います。二つ合わせて言うときは시집장가간다と言います(장가시집간다とは言わない)。韓国・朝鮮語ではなぜ結婚することをこのように表現するのでしょうか。また、本当に시집가는 것(嫁の家に行くこと) が先で장가가는 것(妻の家に行くこと) が後なのでしょうか。実際はこれとは反対です。高句麗の風俗では結婚式が終わると、新郎はまず장인(義父)の家に入って労働奉仕をしながら新婚生活を始めます。장인집=장가(丈家)に入って生活をしたのです。ここから장가든다とか장가간다と言われるようになりました。そして、新婦は子どもが生まれると、夫の両親が住んでいる家で生活するために시집(夫の実家)に行ったのです。ここから시집간다と言われるようになりました。では、なぜこのようなことが行われたのでしょうか。結婚した新婦にとって一番の心配事は何といっても子を産むことでした。高句麗では、新婦が親元で安心して子を産むことができるようにしたのです。出産を見知らぬ地で姑の手を借りてするより、自分の親元で産むほうが気が楽ですよね。このような高句麗の風俗を通して、朝鮮民族の思いやりと情に溢れた家族のつながりを感じることができます。今も朝鮮民族の伝統的な慣例でとして、結婚式を新婦側でやりその後に新郎の家に行くのはこの風習から来ています。ところで장가(丈家)は漢字語ですが、시집は固有語です。시집の시は「新しい」という意味を持つ古語の싀の変形です。ですから시집 간다は本来、「新しい家に行く」という意味でした。시집の시(媤)は中国にはない朝鮮で新造された漢字です。
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