たくさんのコメント、ありがとうございました~。前回の記事と今回の記事については、コメントの返信は個人的にはしないかもしれないので、まずここで皆さんにお礼を。優しいコメントを、本当にありがとうございます。
では、続き、続き~
テストを受ける日、私はサリーナのバレエ送迎があったので一緒に行けませんでした。
代わりに王様が一緒に。バレエ送迎から家に帰ってすぐ、どうだった? どんなテストだったの? と聞くと…
どうやらコンピューターで受けるテストで、まずボタンを押すようになったコントローラーみたいなのを渡されるんだそうな。
そして、画面に、大きな四角が現れて、その中に小さな四角が現れ、その小さな四角が上にあるとボタンを押し、上以外の場所にある時はボタンを押さないという、とってもシンプルなテスト。
それを、永遠に続けるんだとか…。
学校を少し早退して受けたテストなんですが、テストの後はものすごい疲労感で気分が悪くなってしまい、その日は陸上部の練習にも戻らずにそのまま家に帰って来たそうです。
王様の話では、最初は「簡単、簡単」と言ってたのに、始まって少しすると、「あ~、ダメだ。集中できない~。」と、何度も声を上げるようになったんだとか。
そしてアラーナの話によると、「どんどん眠くなって、どうでもよくなって、適当に押してた~。多分途中、3回くらい居眠りしてたと思う。」だって。
ただ、またもや疑問に思ったのが、そのテストを受けた時、看護師さんだけで先生は同席しなかったそうです。
えっ? それって、いいんですか? こういうのって、確率の問題だし、適当にやって正解してることもある訳で… ADHDの診断をするなら、そのテストを受けてる時の様子とか診とくのが普通じゃないの?
は~、本当にあてになるのか、この先生… 不安。
そしてさらに、そのテストを受けてから、テスト結果が聞けるまでに2週間以上かかりました。ふぅ
今回アラーナが受けたテストは多分 T.O.V.A (Test of Variables of Attention)というテスト。
多分っていうのは… 先生からそういう説明も何もなしでしたから。
でも、ネットで調べて見つけた画像をアラーナに見せたら、そうそう、これこれと言ってたので。
あと、これは20分ほどで出来るテストとなってますが、アラーナのはもっと時間がかかったようなこと言ってたんですけどね。う~ん 20分を3回やったのかしら? その辺の、詳しいところは全く謎です。
付き添ってた王様も、結構長かったよ。1時間くらいかかったんじゃないかなって言ってたので。
ちょっと私のタイトルの書き方が悪かったですけど、現在の医学で、ADHDを正確に診断できるテストや検査というものはありません。
いくつかのテストはあるようですが、そのどれも、ADHD診断の手助けにになるというだけで、ADHDかどうかを診断できるテストではありませんので、そこんとこ注意してくださいね。
ですから、このT.O.V.Aで、ADHDという診断が出たとしても、必ずしもADHDであるとは限りません。
繰り返しになりますが、先に受けたアンケート様式のテストも同様、これらはあくまで、ADHD診断の助けになるテストだというだけで、そのテスト結果が絶対ではなく、現在の医学では、ADHDだと正確に診断できるテストはありません。
その為、アメリカでも、ADHDと診断された子供のうちの75%が診断ミスであるとも言われています。そして診断ミスによる薬物治療で、苦しんでいる子供達がたくさんいると言うことも忘れないでください。
肝心の、アラーナのテスト結果はどうだったかと言いますと…
ADHDであるという結果がでました。
そして、ここからまた全く信用できないのが、
「ADHDの治療に一番効果的なのは薬物治療です。」から始まり、その薬の説明をどんどん話し続ける先生。
えっと~、テストを受ける前から、もしADHDでも、薬物治療はさせる気がないってことハッキリと伝えておいたはずなんですけど?
しかも、前回は心配し過ぎじゃない?って感じの応対で、今回はADHDに決定~! そしたらすぐに薬物治療を勧める訳?
わ、訳わからんのですけど?
私がたくさん読んだ、日本とアメリカのADHDについてのウェブサイト、どこを読んでも
「すぐにADHDの診断をくだし、薬物治療を勧める医者は要注意!」なんですよね。
ま、この先生はすぐには診断は出してないけど(結局4ヶ月かかった訳ですし)、私たちがどんなに訴えても「心配するレベルじゃない」という対応だったのに、今回のテストの後にコロッと態度を変えたところが全く信用がおけないです。
もしかしたら、同僚に何か言われたのかもしれないですけどね。
アラーナの場合、診断テストは、今回のT.O.V.Aを含め 3種類受けました。内2種類はアンケート式の質問に答える紙面のテスト。
テスト1: アラーナ本人に加え、私と王様もアラーナについて答えるテスト
テスト2: アラーナ本人に加え、私と王様、そして学校の先生3人がアラーナについて答えるテスト
テスト3: アラーナ本人のみ、T.O.V.Aというコンピューターでのテスト
テスト1はADHDだけではなくて、鬱病他の症状も合わせて調べるテストで、内ADHDに関する質問は9問。YESが6問以上だとADHDの可能性があると言われており、アラーナは9問中8問にYESをつけました。
そのテスト結果からカウンセラーは、「ADHD」の可能性が高く、軽い鬱病の可能性も…と判断したようです。
テスト2では、問題があったのは私と王様、そしてアラーナ本人の答えたテストのみ。
三者共通して、「注意欠陥」の部分が高い数値となり、今すぐ病院で相談すべきという結果。
ところが、3人の先生が答えたテストは全く問題がなく、問題ないというよりも、これだけ良い結果が出るのは珍しいくらいの「模範生」を現す結果でした。
アラーナは普段から優等生で成績もいいですから、当たり前の結果で、私たちには最初から分かっていたことでした。アラーナにとって、今の学校の勉強は簡単で、学校にいくことも楽しんでいるので、先生から見ればアラーナは全く問題のない先生という結果が出て当たり前なんです。
ちなみに、このままいけば、通常4年で卒業する高校、アラーナは多分3年で卒業しちゃうんですよね。こちらの学校システムがフロリダの学校システムとは違い、取っていた単位をもう一度取り直さないといけなくなったにも関わらず、すでに卒業必要単位の三分の一をクリアしてるんです。あ、でも、アラーナのADHDのこともありますし、無理して早く卒業する必要はないと考えていますので、これからは少しスピードを落としてゆっくりめにスケジュールを組んでいけばいいなと思っています。
そういう事情も説明したんですが…
それでもカウンセラーは、学校では全く何の問題もないのだから、問題はADHDではなく、親の構い過ぎにあると判断したようでした。<ムカつく~
言っときますけど私、そんなに子供に構ってばかりじゃないですよ。どちらかと言うと放任主義。特にアラーナの勉強面は、私なんか何の役にも立ちませんから。
ちなみにこのカウンセラーも、話していてADHDに関する知識はほとんどないなという印象を受けました。
ADHD=クラスでジッとしていられない、成績の悪い問題児 という観念の持ち主。
そして、私たちが精神科の先生に「ADHDなんですか? そうじゃないんですか? 一体どっちなんですか?」と詰め寄った為、やっと別の先生が専門としているT.O.V.Aを受けることとなり、その結果には薬物治療が必要なほどのADHDという結果が出たようです。
T.O.V.Aの診断結果はは、ADHDではない、ADHDの可能性がある、ADHDであるが薬物治療は必要なし、ADHDで薬物治療が効果的
という段階別のテスト結果が出るようです。こういうことも、先生が教えてくれた訳ではなく、後で自分で調べて分かったことなんですけどね。
そして、そのテスト結果から直接診断したのは、アラーナの先生自身ではなく、彼女の同僚のこのテストをADHD診断に利用している別の先生。アラーナとは一度も会っていません。
先生が持ってる診断書に、いっぱい何か書かれたポストイットがついていて、先生、それ読んでましたから。
後になって、もっとテスト結果のことを詳しく突っ込んで聞いておけば良かったって思ったんですが…
なんかね、この先生とこれ以上話しても無駄だなって思ったんです。アラーナが受けたテストについての説明は一切なしで、いきなり
「テストの結果を見て同僚とも話した結果、彼女はADHDと診断します。」と始まったかと思ったら、その後は薬の話ばかり…。
親がしつこく言わないと何もしないまま、やっともう一つのテスト、T.O.V.Aをしてくれたかと思ったら、その診断結果で急遽「ADHD決定!」そして、いきなり薬物治療を勧めるあたり、もう信用できないでしょ、この先生。
ADHDの薬物治療は、すごくトリッキーです。効き目がある場合もありますが、全く効かない場合もあり、聞いてるだけで怖くなる副作用がたくさんあるのも特徴。
ADHDの症状が酷く、生活に支障をきたすようならば、薬物治療も考慮すべきですかとは思いますが、通常はまず個人の生活トレーニングで改善を図ることから始めるべきです。
だから、すぐに薬物治療を進める先生は要注意!
ADHDは、他の病気と違い、診断に100%はありませんから、アラーナも今回はADHDに診断されたけれど、それが診断ミスでないとは言えません。
ですから、今後も薬物治療を行う気はありません。
もし、彼女が大人になって、それでもまだADHDの症状に悩まされて、生活や仕事等に支障をきたすようならば、その時点でまたADHDの専門医に診てもらい、それから本人が判断すればいいかなと考えています。
ただ、今回もらった診断書は、高校でベネフィットとして利用することができるので、随分と気が楽にはなりました。私たちが求めているのは、学校側からの手助け、例えば、プロジェクトが出て来た時に先生から親にEメールをしてもらう。提出が何か遅れていた時に先生から親にEメールをもらう、たったそれだけのことなのです。
ADHDならば、提出期限を他の生徒より長くしてもらったり、試験を別室で受けたり等もできるのですが、今のアラーナにはそういうことは全く必要ありませんから。
いわゆる、タイムマネージメント、整理整頓の手助け、それが必要なだけなのです。
それだったら、先生にお願いすればいいだけじゃ…と思う方もいるかもしれませんが、そこが難しいところなんですよね。学校では生徒は公平に扱わないといけませんから、たかがEメール一つでも、診断書がなければ、そういう特別扱いをしてもらうことが出来ないのです。特にアラーナの場合は、通常の生徒に比べれば断然成績が良いですから、なぜそんなことをしなければいけないのか?って話になりますよね。
私にはそれがずっと納得できなかったんです。成績が悪ければ、素行が悪ければ、診断書などなくてもすぐに学校からの助けが得られるのに、真面目で成績優秀な子が困ってる時には助けてもらえない? それっておかしくないですか?
それが現在の学校のシステム。だからこそ、アラーナは今まで苦しい思いをしてきたのです。これからは、ADHDということで、それらのベネフィットをきちんと受けることが出来るようになります。
結局、IQテストは受けさせてもらえなかったんですが… それ受けるともっと確信が持てたのにな~。まぁ、今はもうアラーナも色々やらされて疲れてるし、また機会があればいつかIQテスト受けさせたいと思ってます。
多分アラーナは、ADHDを持つ、ギフテッドチルドレン(IQ130以上)のケースだと思うんですよね。こういうパターンのADHDが発見されたのも、ごくごく近年のこと。
ですから、まだ理解は少ないし、分かってないこともたくさん。ま、ADHD事態が、まだまだ未知の障害ですから。
遺伝が大きく関係してるとも言われていて、ま、私自身、軽いADHDだと思ってますし、自分に近い親戚の子供が多分そう。そして彼もめちゃくちゃIQ高いんですよね~。男の子だから多動性も現れてるようだし、これから色々と大変だなと思います。
でも要は… 家族の理解とサポート、それに限ると思います。それがありさえすれば、未来は明るし!
とりあえず私は、王様にまたもや
「I told you so...」と言うことが出来て、大満足でございます。(爆)
もちろん、王様はいつもの通りで「僕は前からそう思っていたよ。君だって思いっきりADHDだしね。そんな君とずっと付き合って来たんだから、僕が一番よく分かってるよ。」
お、お前は~!!! ま、とりあえず、理解を得れたってことで、良しとしておきます。
ADHDについては、もう一つ記事を書いてる途中です。次「自分の子供がADHDかも?と感じている方へ。」近日中にアップしま~す。