1974製カセット SONY C-60 の音質劣化レベル | haneのブログ

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C-120と同時期か、ちょい後に生産されたと思われるC-60を聴いてみます。

録音されていたのは THE RUNAWAYS LIVE IN JAPAN! でした、1977年頃ですねテープへ録音したの。
一年前ぐらいから男子中学生の中で話題となっていたガールズバンドのはしりで、その魅力をお伝えしたいですが現代においても過激なので写真は貼れません(笑)
YouTubeでもはねられる可能性があるのでリハーサル中?プライベート?とおぼしき清楚な写真を適用してます、本人かどうか定かでないですが。。

まぁちょっと興奮状態ですが(色餓鬼な頃を思い出しますよね)曲は当然アップ出来ないので冒頭アナウンスだけなのですが、非常に音質良いです!
当時録音したデッキは購入したばかりのソニー TC-K5 か、友人宅のものか?
C-120も驚きの音質でしたが、やはり60分テープならではの中低域の充実が音のリアリティを増しています、土台のしっかりした音。

というコトでまたヤマハチューナーT-1の録音基準信号をナカミチBX-1にて録再してみます。

左チャンネルにテープの痛みがありますね、ヘッドがトラッキング出来ていなくて音量ドロップしてます。

少し拡大するとこんな感じ。
C-120もそうでしたがリールに巻かれたテープの巻き癖の悪影響が最初の何周かで出ています。
特にコンパクトカセットのリールは真円リールではなくジョイントで凹凸あるので仕方ない。
生テープ買ってきたら冒頭30秒ぐらいは録音せずに流すノウハウがありました当時。

じっくり見ると、でくくったあたりはテープ自体の劣化(左チャンネルに被害大で右チャンネルにも及ぶ)、でくくったあたりは磁性体の劣化(別チャンネルに影響なし)、というふうに、様々な劣化が押し寄せているのがわかります。

とは言え、50年経過後でこの音質(上の動画は最後の方にFM番組間奏のストリングスがちょっとだけ入ってます)、見事な品質としか言いようがありません。
そのうち同様にテストしますが90年代〜2000年代のカセットテープのほうが劣化しやすいのではと睨んでます。

このC-120, C-60 はおそらく当時1972年創立のソニー宮城株式会社、なかだ事業所での製造ではないでしょうか?磁気ヘッドもここですね。その後ソニーケミカルとの合併を経て、いまはデクセリアルズ株式会社ですね。
それかソニー仙台かな、いまのソニーストレージメディア・アンド・デバイス株式会社。
ソニー仙台はソニーケミカルと関係深かったようでVTRのテープも製造していた。
当時国内トップの技術を持っていたのでプロ中のプロが開発製造したという事なのでしょう、この時期のソニーテープはお宝かもしれません。