さて、時は流れて2年後、日立マクセルが凄いカセットテープを発売しました。
UD-XL I (エクセルワン、ノーマルポジション)、UD-XL II (エクセルツー、ハイポジション)
兄がこれをメインに使い始めたので、わたしもすっかりマクセル信者となりました(笑)
なんたってコンパクトカセットを最初に製品化したのはマクセルだったはず。
ハイポジションのIIも基本はノーマルテープと同じ磁性体なのでクロムテープのような磁気ヘッドへの攻撃性が無く、、ってよく見るとテープの色が違いますね?あれ??
マクセルはリーダーテープが乾式クリーニングテープを奢っているというズボラに向いた仕様なのも嬉しいポイント。
なんたって、デッキにマウントした時の格好良さは抜群!
録音されていたのは1978年あたりのFM番組、LIVE FROM BOTTOM LINE のエアチェック。
リー・リトナーはアップ出来ないので、曲無し部分の多いジョン・トロペイとデビッド・スピノザのセッションからです。
音は良い、すごい臨場感、ダイナミックレンジが二年前のローノイズテープとは段違い!
こういう音質のことを高MOLとか言いましたね、懐かしい聴感です。
良いのですが、、左チャンネルのレベルが低い?
うーん、録音してみますか。
なんと6dBぐらいの差があります。
テープと磁気ヘッドのコンタクトの問題で出るギャップは普通に起きてるので
そういう普通のテープ痛みの問題ではないような??
今エアチェックに使ってるテープに起きてる問題と似ている気もしますね。
ところでこのテープには面白いものが録音されていました。
NECが1981に発売したパーソナルコンピュータ PC-6001ですが、3重和音をプログラムして出せるサウンドジェネレータが装備されてたんです、当時PCとしてはそのあたりダントツでした!
自作曲のリズムトラック、ここではクリックみたいな感じですがそういうのをプログラミングしPC-6001のスピーカーから出力したもの。
DTMみたいなのやってみたかったんですね、でも当時PC性能は皆さん想像するよりも遥かに低く実用的ではありませんでした。