1974年製カセット SONY C-120 の音質劣化レベル | haneのブログ

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デッキ側に悪影響出ないよね?と心配しながらいにしえのカセットテープをプレイバック!

なんと、ギター練習のトラックでした!
高校生の頃、1979年あたりでしょう、おそらくはオーディオから自作リズムトラックを流しながらヤマハのエレキギター SG500 を弾いた信号を、当時持ってたレコーディングウォークマンあたりのラインにぶち込んだものと思われます。
フュージョンミュージックかぶれで面白いですね(笑)
妙なコード進行使ってるし。

なんにせよ、予想を遥かに上回る安定した音で驚きました。
音質自体はまぁ、当時ローエンドカセットですからこんなものとしても、わたしがエアチェックに使っている90年代?のHFカセットよりも安定してるんですよね。
音痩せやボソボソ感がほぼ無い?なんて優秀な!?


それならばと、ヤマハのT-1チューナーに内蔵されている録音設定用基準信号を録音してみる事にしました。
333Hzのサイン波です。

プレイバック波形を見てみると、しょっぱな不安定なのは120分テープあるあるとしても、やはり予想以上の安定感があります。

右チャンネルに時々音痩せがありますね、聴感としてボソボソ感が少し出ます。

拡大するとこんな感じ。
左チャンネルはとてもいいですね!
このボソボソ感はテープの磁性体とヘッドのコンタクトが良くない部分で発生します。
①テープ自体の劣化、ヨレ、丸まり
②テープに塗布した磁性体の劣化、剥がれ
③テープ表面へのカビなど汚れ
と考えられますが、テープの縁に近いほうに左チャンネル、中心側に右チャンネルが記録される仕様なので、①とすると左チャンネルが先に劣化してきます。
経年で②の問題が出ているのではないかと。


前に紹介した AIRPLAY のアルバムも右チャンネルが音痩せしていましたが、マスターテープでも②が起きるのかもしれないですねぇ。。

ただ、50年経ったテープ、しかも劣化の早い120分テープと考えると今の状態はエクセレントと言ってよいのではないでしょうか?
コンパクトカセット自体を創出したソニーとしての意地のようなQCを感じます。