みなさんこんにちはHANDLERです
ウールストールをひと月納期を遅れで今フル稼働中です。
いいわけないんですけど個展の事情を知ってずらしてもらっていますが、最近涼しくなって9月の残暑なんて今年はないんでしょうか!?
このまま涼しくなってしまったらかなりまずいです(汗)
表題のHANDLER Inc.個展 似顔絵の前掛けです。
これらの前掛けは僕の友人がモチーフになっている刺しゅうです。
制作時にyoutubeなどに動画をアップしたり、ブログにもしていたと思うので既出なんですけどね。
中之条ビエンナーレのボランティア活動がきっかけで知り合った面々で、気が置けない友人としてお付き合いさせていただいてますが、彼らはどうだろう。
誕生日にGiftした前掛けということなので、当然僕の手元には無かったのですが、事情を話して広い展示会場を作品で埋める必要があったので、一同僕の手元に戻してもらいました。
刺しゅうは前掛けにするものなのでヘビーな扱いにある程度は耐えなければならないので、比較的強いとされる綿糸を選んでいます。
もっとも綿糸よりスパンを使っておけばもっと強靭な刺繍になるんですが、スパンですと洗濯や耐光堅牢度が優れてしまい経年変化を得られにくいため、僕はほとんどスパンを使いません。
(ここでいうスパンはポリエステルスパンのことです)
今回は展示スペースに恵まれたことと、似顔絵ですから似ててなんぼ!?
どれくらいオリジナルと近い物が刺しゅうで表現できるのか、そういう味を見ていただこうと思い既出な作品を並べたもう一つの理由がありました。
それぞれの似顔絵は写真からトレースを行い下絵に沿って刺しゅうをしているので、ある程度近しい雰囲気が出ていると思います。
いかがでしょうね?
それぞれの写真はいろんな場所で撮影されたもので、撮影の趣も違います。
影を強調した写真もあればレフ板あてたの!?ってくらい明るい表情がある写真もあります。
刺しゅうをするにあたってその写真の印象に逆らわずにトレースしてゆきますと、似た表情が再現しやすいですね。
しかしそれは欲しいイメージの刺繍ではない場合もあります。
特に女子のお顔を刺しゅうしてみますと、顔の表情を線で表現するため、顔の影の線などがしわにみえたりシミにみえたり…
男の人では全然気にならない物が、女子の顔ではNGになりやすいのです。
そういう点では写真には表れているけれど、刺しゅうでは表現しない要素もあるので、ある程度のご理解が欲しいこともあります。
諸問題はこのブログのスナップからイメージを掴んでオーダーいただけたら良い打ち合わせができると思います。
この↑の刺繍は他と違い生地色に対して刺繍色も濃い合わせ方をしています。
これには意味がありまして、前掛けは硫化染めをした頒布を使用していまして、洗うごとに色あせてくる素材です。
当初は生地色と刺しゅうが同化してしまい刺繍も目立ちにくい作りですが、生地がこなれてきて色があせてくると刺しゅうが浮き上がって見えてくるという変化をねらっています。
使うごとに刺しゅうが成長してくるという算段です。
僕です。
似顔絵でも刺しゅうの手段が違うこのシルヴィーバルタン。カワ(・∀・)イイ!!
ISETANの猫展で刺繍Liveさせていただいた時の、ネコ縛りで刺しゅうした前掛けです。
しっかりトレースをしたのち刺しゅうするという段取りが取れないケースだったので実寸コピーをとり、穴をあけて要所にチャコで点を転写して、点と点を刺しゅうで結んで似せたものです。
だいたいの骨格は似てくるものの細かなところでブレが出てしまうため、ダレコレ!?( ´゚д゚`)になりがちです。
まぁしかし用意が無い中での即興には役立つ手段なので良く多用します。
まぁ差し上げて言うのもなんですけど、使う方々から言わせたら自分の顔が刺しゅうされている前掛けを、ドヤ顔で着用もなかなかね…
Giftする側からするとなかなか楽しい余興になるんですけどね。
是非とも使い込んでほしいです。
似顔絵とは違いますが前掛けは他にも展示させていただきました。
こちらはデニムシャツの展示でもお世話になったTAKARAさんのドリームキャッチャー前掛けです。
中央のイメージだけ手書きしたラフ画をお預かりして、文言はテキストでいただいてフリーで僕の脳内フォントで刺しゅう。
こちらもISETANで刺しゅうLiveしたときに作った即興の前掛けです。
ネコcafeで働く人がつけている前掛けを想像しながらデザインしてます。これも脳内デザインなので下絵がありません。
こちらはSWLのお母様に差し上げた前掛けで、庭いじりが好きなお母様に着けていただきたいなというイメージで刺しゅうしています。
これもフリースタイル。
前掛けっていうとほとんどが染付だったり顔料プリントが多いですね。
安価に作れることと刺しゅうより堅牢な点も大きな要素です。
けれどそれらには無い重厚感というか豪華さみたいなものは刺しゅうで表現するにあたってとても優れている手法です。
大事な節目節目にこのような刺しゅうはいかがでしょう?
万が一刺しゅうが壊れてしまっても僕の方へ送っていただければリペアもできますので、興味のある方ぜひお問い合わせください。m(_ _)m
変顔ありがとうございます。
それではまた次回