ネコを刺繍する その2 トレース版と比べてみる | HANDLERのブログ

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みなさんこんにちはHANDLERです。


梅雨入りしましたが今年は空梅雨なんですってね?
水瓶群馬県の貯水率の低さからちょっと心配ですね。これから田植えの季節になるし、農家の方は気が気ではないでしょう…

週末は伊勢丹浦和店で父の日イベントでございます!
いつもと同じ5Fメンズフロアでミシン踏んでます。
今回はお客様のオーダー制となっています。ご自分で柄を描いていただいて、それをキーホルダーにして差し上げるという物です。
ご都合あいましたら是非♪
来週末は新宿本店で同じイベントを行います。またアナウンス差し上げたいと思います!(^o^)/

よろしくお願いいたします。


表題のネコを刺繍する その2 トレース版と比べてみるです。

全開画像を観ながら作ったネコの刺繍にたくさんの反響をいただきまして、嬉しかったです!
その第二弾として、フリースタイル(下絵なし)で刺しゅうしたものはどれ程違いが出るものか、気になるところですよね?

まずは同じ写真を観てもう一枚フリースタイルで作ってみます。
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既に何度も刺しゅうしては解しを繰り返しています。
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僕は刺しゅうしながらある程度の「妥協」を感じてます。
ここまでの所要時間はおよそ30分でした。
ハッキリ言って時間をかけすぎ…おいくら万円のお仕事かと冷や汗です。
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大体のネコの柄が決まるまでがとにかく時間を要します。
目と目の距離感や耳の向く方向など、写真と同一を目指して進めています。
同時にあぁもっとこうだったな…とも感じてます。
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実際の線の太さはシャープなラインなのに、刺しゅうされるチェーンの太さが数倍太い。
これは同じになるはずないのですが、落としどころはあるものでなんとか変換しながら刺しゅうします。
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そうして完成したのがこの仕上がりです。

先日作ったワッペンとは配色を変えています。
色あいに違和感を感じた方がいらっしゃったので、より自然に見える配色にしてみたつもりです。後で思いましたが中グレーをベースカラーにした方がアメリカンショートヘアっぽく見えることに気が付いたのですが、元の写真が白っぽい顔なのでそうはしませんでした。


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さて、ここからがトレース版の制作になります。
左は今作ったフリースタイル2ndです。右はトレースラインを捺染したより写真に忠実なものです。骨格はほぼ同一と考えてよいと思います。
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ラインが決まっていて目に見えるということが、どれだけ作業性が高いか驚きます。
ここまでで20分程度です。
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表情の決め手は目の向きだったり黒目の位置感だったり、ものすごく主張します。
ですから何度も直すきっかけだらけ…
何本化線を描いて一本を選ぶという作業が無いのでとても疲れます…
絵の勉強したら解決するんだろうか…
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作業が速くてといってもここまでで1時間20分で刺しゅう完成です。
フリースタイルですと倍の時間がかかります。
フリースタイルが遅いということでもなくって、似せるという作業にどれだけ付き合うかなんです。とはいえトレース版の方が速いのは間違いないですけど。
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元になった画像と左がフリースタイル2nd、右がトレース版有の3rdです。
いかがでしょうか。
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上のワッペンが先日のフリースタイル1stです。
色合いが違うので別物感ありますが、それでも目で拾った骨格ラインの違いはやはりありますね。
大事なペットの刺繍という視点で観たら、トレース版有の刺繍がやはりお勧めでしょうか。



トレース版を用意するとなると版代がかかります。
フリースタイルでの作業ではそれがありませんが、刺しゅう時間が大幅に増えるこの似せる作業がある商品ではかえって版を作った方が割安感はあるかもですね。


もっと大きなサイズになると、それは顕著になるので事前にお写真とご相談が良いですね。

もしよろしかったら大事な家族を刺繍してみませんか?
よろしくお願いします(^o^)/



僕自身興味深い作業比較でした。

それではまた次回