Portrait embroidery カコさん | HANDLERのブログ

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みなさんこんにちはHandlerです。

連日お騒がせいたしました。
滅多に風邪などひかぬものですから、熱が出たお知らせは仕事関係者にも伝わればなんて
気軽に考えましたら、お大事にレスを沢山いただきまして、改めてみなさまの優しさを噛みしめて
いるところです!(´;ω;`)

ありがとうございました。5日間もお休みをいただいてしまいました。
お待ちいただいているお客様にはほんとうに申し訳ありません!
まだ咳が続きますが、仕事には差し支えなくすぐに取りかかりますので、少しお待ちください!



表題Portrait embroidery カコさんのです。


少し前に仕上げたものですが、イベントと風邪の関係でアップがずれこみました。


港区青山のスパイラルで開催されたファーストアローズ20周年記念パーティーでご依頼いただいた似顔絵刺しゅうの様子です。

ノーカット4倍速での再生です。

僕にしてみると、人の顔も犬の顔も基本的にはラインの違う図案なのですが、直線がある形を作ると、それは文字になったり線にある情報が違う情報になるんですね。

森の中を無作為に写真に撮り、その中の緑の中に影などが混ざり込むことで、人の顔に見えたりするあれと同じことです。

人の顔を想像させる形や配置というのがやっぱりあって、意図せずとも自動的に顔として認識するように脳は考えるんですね。

それは人それぞれ誤差があるらしいですが、大方の特徴が揃うと「似ている」「似ていない」という評価が付きます。


そういう意味で僕は女性の顔を刺しゅうするのがとても苦手です。今現在。
今後もずっと悩み続けるのか分かりませんが、ある種手を出しにくいくらい意識がストップかけてます。

お仕事ですから精一杯やらせていただきましたがいかがだったでしょうか?

カコさんには刺しゅうライブ会場で、スマートフォンを使ってご自分のお顔を撮影していただきまして、メールで僕がお預かりして、イラスト化するという段取りです。
出来上がったトレースは写真が線で表されるため、若干別人感がでますがご本人にご了解をいただきます。
OKを戴いたら刺しゅうを始めます!


刺しゅうはチェーンのみで表現します。
ワッペン自体はH130mmのサイズを最大としているので、60番手の細い糸を使っています。
1色で刺しゅうしますから、どこをどういう風に刺しゅうしても今回の紺色で刺しゅうされます。
何が言いたいかと言いますと、写真では中間さらに言えば中間の中間といったように、色の濃淡がグラデーション化することで、よりリアル感が出ます。
そこを1色で表現するということは、中間色で雰囲気が出るところが強調されて刺繍されるので、頬の影などはシミに見えたり表現としてはNG評価です。

けれどそれが無いと顔の凹凸感が失われてしまうので、トレースの段階で意見が割れることも。
今のところどのご依頼もお任せではあるのですが。

やはり綺麗に刺しゅうして差し上げたいと願ってミシンに向かうので、ものすごく緊張して挑んでます。
及第点が戴けると嬉しいです。

カコさんありがとうございました!
(SNSでの公開はご了解をいただいたうえでアップしております)


次回はお友達のフミさんのアップロードです。



それではまた次回