島村勧業会社蚕種の章 富岡製紙工場と絹遺産群 | HANDLERのブログ

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みなさんこんにちはHandlerです。


関東は梅雨入りした模様です。
雨はよく嫌われがちですが、僕は好きです(‐^▽^‐)

忌々しい空っ風に舞う砂埃の被害が無くなるから…(ノ_・。)

今年は冷夏らしいです。梅雨明けが遅くなるんでしょうかね?




表題の島村勧業会社蚕種の章 富岡製紙工場と絹遺産群です。



終わったー!
と声は出ませんでしたが、ようやくです。




何度も逸る気持ちを抑えて針を打ち込みました。
こちらはオリジナルをイラスト化したもの。


もう何度も紹介しているのでお馴染みになってしまいました。
群馬県伊勢崎市の島村という場所で、蚕を育てていました。


明治のころ絹の産地であったイタリアでは、蚕の病気によって養蚕は壊滅的で深刻な状況でした。
島村では蚕種(蚕の卵)をイタリアへ輸出していました。


当時のイタリアは病気にかかっていない蚕を大量に輸入するため、蚕種の輸入は厳選していました。
この蚕種の章は、島村勧業会社で育てたブランドの証明です。


オリジナルはとても小さなものですが、当時の島村の勢いすら感じるデザインですね。
イラストデザインはどなたが手掛けたのでしょうね。
本当にリスペクトです。



その刺繍が出来上がりました。(ノ゚ο゚)ノ

近日動画もアップしようと思っています。
興味のある方は是非またいらしてください!

刺しゅうは…正味806分かかりました。



( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚



久々の大作になりました。
見込みではもう少し早く出来上がるかと思っていたのですが、墨黒のシルクは極細だったため、思いのほか刺しゅうが上手くゆきませんでした。
極細だから上手くいったところも当然あるんですが、今思うと墨黒の太いシルクを用意しておくべきでした。
今更仕方のないことですが、良い経験になりました。

シルクはご存じのとおり天然糸です。
糸にする際は何本かの絹糸が束になって、一本の糸になっています。
それにむらがあって、糸の太さが変わっていたり、摩擦係数が変わったりと、安定した仕上がりが揃いません。

これほど癖のあるものだとは、刺繍してみるまで思いませんでしたね。
更に癖があるだろう座繰り糸は、企画の段階でやめることにして、機械繰り糸を使うことでだいぶ改善するだろうと安易に思っていました。

甘かった。


終わってみれば13時間44分ですか……



改めて考えてみると、過去これを超える作業時間を要した刺しゅうはありませんでした。
僕の作業服として着用しているシャツの背中の刺しゅうが6時間。
倍以上です。



この蚕種の章も当初から寄贈を考えていて、控えにもう一枚作ろうと思っていました。


が、今はとてもそんな気分になれないです。

精も根も尽きたという感じじゃないんですけど、情熱が無いというか…
。(´д`lll) 気持ちに盛り上がりが…



まぁまたいつか。

近日中にはお世話になった方々にまずはお披露目に出かけて、その後額入れでしょうか。

田島健一氏お見せできなかったのがとても悔やまれる。

青々と茂った桑の葉を今日見かけました。
なんとなく良い季節に仕上がったのかな。(^ε^)



それではまた次回

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