なんだか雪が降るようなことを言っていますがどうなんでしょう。
足首から先と手首から先がもう死人のように冷えてます……
会社に湯たんぽを導入しようと決意いたしました。(`・ω・´)ゞ
表題の『島村勧業会社 製造蚕種之章』チェーン刺繍です。
前スレで入手しました、群馬県伊勢崎市境島村に展示されています蚕種之章を刺繍するため、製版づくりに着手しました。

今回の刺繍コンセプトは6月に予定されている、『富岡製糸場と絹産業遺産群』において、イコモス(ユネスコの諮問機関)の勧告と、ユネスコの世界遺産委員会での審査が行われることになっています。
地元群馬から世界遺産が生まれるかもしれません!( ´゚д゚`)エー?
まだあまり地元でも盛り上がっていないので、僕も実感が無いのですが…(;´∀`)
僕など何ほどの者でもないのですが、少しでも盛り上がったらいいと願ってのことで企画しました。
当然ビジネスではないのですが、世に出しても恥ずかしくないものにしようと思っています。
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
まぁ志は高くです。ホジホジ(´σ_` ) ポイ( ´_ゝ`)σ ⌒゜

原案となっている蚕種之章は、実物W5cm~6cm程の大きさで、とても小さなものです。
ガラスケースに展示されているので、実際の正確なサイズは確認しておりません。
オリジナルサイズの模倣という事ではないので、あまり重要ではありません。
しかし図案のトーレスという意味では元画像は大解像度がやはり良いです。
素材としてはもっと接写したかったのが本音。
(↓Cのトレースが上手く行っていないのは直してあります)

というのも理由がありまして、トレース(trace)というのは『元からあるものをなぞる』という意味があります。
つまり刺繍する図案から、刺繍用の図案に変換する作業がトレースとなります。
とても重要な作業です。
画像の水色の部分がトレースラインです。
この線を針が辿るように刺繍します。
画像の実際の文字ラインより青が内側にあるのは、チェーン刺繍は中心を基準に両側へ丸く膨らむので、画像文字と同じラインで刺繍してしまうと、少しボッテリしてしまいます。
( ´)Д(`)エー?ヨンダー?
この少しの差が大きく印象を変えてしまうので、図案の手直しをこのトレースで行います。
もっともあまり厳しいコンセプトで無い商品や小さなチェーンリングを使用する場合では、等倍で画像線(画像の文字ライン)を拾う場合もあります。
何か精密なものを書いたりする場合写真もそうですが、より細かい情報を得ることによって、精密に変換できるわけです。
W(ワイド:横幅)6cm程度のオリジナルでは大まかには理解できますが、細部にあたってはほとんど読み取ることができず、オリジナルが醸し出す味すらあいまいなものです。
ですのでトレースする際は、オリジナルを数倍に拡大した図案をもとに、トレースをします。
これは僕の手がける手ハンドルだけの話ではなく、ジャガード刺繍(コンピューターミシン)でも同様です。
そうすることによって手ブレなどの誤差が出たとしても、適正なラインが図案となっているため、印象がよりオリジナルに近いものができます。
もっとも刺繍技術が足りないと、いくら図案が良くてもオリジナルとはかけ離れたものになってしまいます。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
ちなみにコンピューターミシンで型(通称パンチといいます)を作る場合、元図案を6倍に拡大した設計図で精度を高めます。(大きな刺繍では3倍などで作ります)

このオリジナルは印刷物なのです。赤と墨(黒)の2色です。
僕が想像するに原版は刷りもしくは凸版の手法で、赤版と墨版を分けて印刷しています。
同じアルファベットでも、それぞれに微妙な印刷ブレ(にじみなど)があり、コピーをして流用ができないものばかりです。
つまりすべてが手作り風なのです。
印刷によるブレではなく文字自体の形が違うような誤差もあるので、この均整がとれていない要素が、より古めかしい印象を出しています。
これをパソコンでフォントをタイピングしてしまうと、現代の精巧なイメージの刺繍になってしまいますので、手抜きができない図案です。
(手書き文字図案を綺麗に整える作業は、これに比べるととても楽な作業ですね)
ですからこれらの内容としては最悪な要素満載です…ヽ(´Д`;)ノアゥ...
一つとして同じものがありませんでした。
底部にあるツタ模様も左右対称ではないし、手書きで均整がとれていません。

ようやく完成です。
正確に計らなかったのですが、5時間はゆうにかかっていると思います。
商品のお値段に反映するとなると、かなりよろしくない物になってしまいました。
元図案がいびつな内容なので、実際出来上がる刺繍も独特に崩れているはずです。
苦労してありのままをトレースした図案を作っても、『あまり綺麗じゃないね…(嘲笑』なんて言われてしまうと、涙が止まりません。(つд⊂)エーン
一般のお客様から頂く図案は手書きの物も含め多種多様です。
このトレース作業代は今HandlerではなるべくOnしない様にしています。
複数枚のオーダーがあれば利益率も尚良いのですが、一枚からの生産ですと商売にならないレベルもあるので、いずれはこのトレース代も頂かなくてはいけませんね…
出来上がった刺繍用図案はこの後プリントアウトしまして、シルク印刷用で焼きつけます。
その後生地に捺染(プリント)して型付けです。
A3サイズの刺繍になる予定です。
今週はアトリエカノアンの中野さんと、刺繍糸と刺繍生地の打ち合わせに行ってきます。
できた絹糸と絹生地を使って刺繍するのはもう少し先の事になりそうです。
刺繍糸と生地は通常店舗購入しますが、この蚕種之章はすべて群馬で作り上げますので、色々手間がかかりそうです。(・∀・)イイネ!!
それではまた次回
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