いやいや、月末から一大事でした。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
色々ありまして、電話会社を変更する段取りをしておりまして、11月中には無事開通している予定だったのですが、何の理由か工事日が変更になり追って連絡をもらうことになっていたのですが、その後音信がなく、僕も忙しさを理由に催促をせずに居りましたところ……
期限を超えてしまったため電話faxとネット回線が不通になり、もうてんてこ舞いでござった。('A`)
通信が携帯だけってほんと仕事にならないんですね。
関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。(m´・ω・`)m ゴメン…
(無事完了しますと本日昼過ぎには開通している見込みでございます。)
表題のシニールワッペンです。
サガラとかパイルなどとも呼ばれることがあります。
どれも正解です。地方によって違うとかではなくって、担当者の使いまわしで色々呼び方が違っている感じがしますね。
(都内のお客様でも色々呼び方が違っています)(´・∀・`)ヘー
僕のブログサイトではシニールワッペンで統一することにします。
シニールはあのモコモコとした仕上がりになります。

チェーンハンドルミシンの針はこの様にカギがついていて、糸を通すような穴がありません。
画像の左の針はチェーン刺繍用。右はシニール刺繍用です。
基本どちらの針を使っても『とりあえずは』刺繍できます。

特にチェーン刺繍は問題が少ないですが、シニールはループを細工したら針からループをリリース(外す)する必要があるので、カギが甘く開いています。
なので使い分けます。

モチーフはカイコ君。
1枚仕事のときは簡単な図案であれば手書きでフェルトにトレースします。
今回はスクリーンを焼いて捺染【なっせん・なせん】して型つけします。
(捺染=プリント)
捺染は刺繍ラインが正確に記せるので、手書きに比べると断然仕上がりがきれいになります。
もっとも手書きも極丁寧に行えば良いわけですが、フェルトは柔らかく生地に厚みがあり、手書きでトレースしますと印刷紙に穴があいたり、色々面倒が多いのです。
逆に、この線の甘さが味になるのであえて手書きにすることもあります。

フェルトに捺染したラインに沿ってまずはチェーン刺繍をします。
色々方法があると思います。僕のいうものはその一例だと思ってもらえればよいかと。

このモチーフでは黒、オフ白、ベージュ、ブラウンの4色を使用します。
糸はアクリル毛糸です。
色ごとの境目すべてにチェーン刺繍をします。
チェーン刺繍の糸色はシニールと同じ色にします。

シニールは進行方向と逆向きにカギ口を配置します。

右に移動しています。針の後ろにポツポツとループが刺繍されてゆきます。
このループ穴の中からまたループを作って行くのがチェーン刺繍です。つまりシニールはチェーンループを分割した物なんです。(´・∀・`)ヘー?ヨクワカラン
まぁ知らなくてもよいことですけどね。
このポツポツは引っ張るとすべて解れてしまいます。
本縫いや平刺繍のように上糸と下糸を絡めて縫う訳でもないので、絡めないと抜けてしまうのです。これは重大で、これを理解しないと折角刺繍しても解れてしまうものになってしまいます。

刺繍完成です。

アンディーウォーホル調タイプも。

フェルトをカットしてワッペンの完成です。
シニールワッペンはチェーン刺繍と比べると倍とは言いませんが、とても手がかかります。
糸で3D成形するので当然不可がかかれば倒れてしまいます。
つまり形が歪になるので苦労が多いのです。最終的にはそれぞれが支えあって、自立するように刺繍する。これがシニールだと僕は思っています。
いやぁ奥が深いです。
次回もシニールワッペンです。
それではまた次回