局地的な豪雨で西の山口の方は大変なことになっています。
何かできることはないでしょうか…
ところ変わればこちらもちょっと強めな夕立に、

久しぶりに見る虹です。

端から端まで綺麗に見えました。
フレームに収まらないほど虹って大きかったんですね

同じ雨なのに情け容赦ないですね……
山口と言えばとても深刻な事件もありました。
ゴールデンのオリーブちゃん、亡くなってしまったんですね。ビックリしました。
虹で楽しい雰囲気に持っていこうって思って撮った写メが、なぜかネガティブな方へ。
気を取り直して。
表題の押えゴム

台湾からEMSしました


これはサガラ用の押えですが、接地面が平らになっている方へ取り付けるゴムです。
たかがゴム!
されどゴム!!
本当に重要な部品なのです。

これが劣化すると、正しいピッチでチェーンが刺繍できない。
つまり生地が移動しなくなる。
本縫いミシンで言う床のギザギザの歯

これと同じ役目をします。
本縫いは知っての通り?前後に生地を移動させるようにできていますが、チェーンミシンの場合は押さえが円形になっています。
つまり360度に生地を移動させることができる構造になっているのです!
ってあまり驚かないでしょうね。
すごく画期的なことなんですが


もちろん左が新品で、右が今まで頑張っていたゴムです。
片面が擦れて丸くなって、生地を蹴ってくれなくなったら裏側にして…
まぁ正しい使い方ではないと思いますが、仕事には差し支えないです。
でも個人的にはピッチの揃わないチェーンって、僕は好きなんですよね。
ヴィンテージのチェーンにも極稀(たぶんヴィンテージの数が少ないから)に出てます。
これはオペレーターのメンテが甘いからなんですけど、変えるべき部品を変えずに使う。
なぜか?
なぜって考えるとそこから当時の仕事ぶりが見えてきませんか?
なぜもっと丁寧にループさせないの?
なぜ直線ラインがふらついているの??
なぜ角の角度が90度で揃わないの???
手作業って深いですよね。
昨夜NHKのプロフェッショナル(再放送かな?)老舗鰻屋さんの凄いご主人が出ていらっしゃいました。ご主人は常に同じ仕事がしたいって言ってらっしゃいました。
同じ仕事とはお客様に安心して美味しいって言ってもらえる鰻を焼くこと。
オーブンの様な機械で時間制御。
常にオートメーション化されていたら、同じ素材さえ使えば素人にはわからないほど、同じ蒲焼が食べられます。
だけどそれをしないで焦がさず絶妙のタイミングで全力投球で焼く。
あのお店のお客様にはそれを認められているわけです。
そうやって細かい誤差はあっても、常に同じ物を生産しようと考えている人には、このゴムはお取替えです。
まだいけるだろ~♪そういう人もいるはずです。
あぁ変えたいけど部品が無い……こういう人もいます。
無理無理、納期に追われて考える余裕すらない。あくせくそんな人もいる。
台湾からEMSした理由ですが、このTREASURE ES-1114-1はSINGER 114をベースに作ったJAPAN MADEのミシンです。
それも時代の流れで、手ハンドル刺繍も廃れ…今やコンピューター制御のジャカード機が主流になる。
TREASURE(奈良ミシン)は台湾資本となり、部品供給が国内ではできない状況になってしまいました。
ガーン!です。
部品という部品がすべて台湾君から送っていただかねばならない。
不便です。
しかし同時に台湾君が拾ってくれたおかげで、まだ買える……
便利で、綺麗で、安い。
良いことだけどな。But!
ん~すべての客様を満足させることは僕にはできませんけれど、分かる人が見て『納得しちゃう』そういう物づくりを僕はしたいですね。
だから僕はこの擦れたゴムを大事に仕舞っておきます

それではまた次回