こんにちは。Handlerです。
本日の群馬は37度まで気温が上がるらしいです…
夏本番なんですね。
今は27度を指しています。何とも快適な一日になりそうですが、そうもいかない様子ですね。
僕はいつごろからか中年と呼ばれる頃でしょうか、皮膚が弱くなったような気がします。
特に汗疹…
加えてエアコンは極力かけない人間なので汗疹は仕方ないのかも。
大事な商品を触るのに汗かいてちゃイヤじゃないですか、そういう時はちゃんと配慮します。
特にミシン動かしているときなどは、テーブルに乗った腕が動かづらいので、Tシャツに手甲をして仕事してます。その風体はなかなか滑稽で笑えます。
とにかく熱中症などいろいろ言われるようになっていますから、みなさん無理せずです。
表題の『北方謙三』ですが、言わずと知れた?強面のおっさんです。
僕との出会いは17歳のころ。
『檻』という単行本でした。
クラスメートから借りた本でした。
僕は中学のころ赤川次郎からいろいろ手に取ってみましたが、北方謙三もその一つでした。
まぁ読んでみたらこれがしびれました。
それから北方謙三は愛読書と読んでよいものになってゆきます。
ブラッディードールシリーズは傑作でしたし、老いぼれ犬ではロンソンのライターでゴロワーズを吸うなど、まぁただのミーハーでした。
過去の名作は沢山ありすぎても、一気に追いつき新作を待つ一人のファンになっていました。
当時檻を貸してくれた友達に、『おまえほんと真っ直ぐだな』と。これは褒め半分呆れ半分といったところでした。まるでお構いなし。学生は時間がありますから、のめり込む余裕がありました。
当時からハードボイルド一辺倒で、あなたに着いてゆきます。
なんてキモいことも思っていたこともありましたが、そんなおっさんはいつからか歴史小説を書くようになりました。
嫌な感じでした。何となく信じていたのに裏切られたような、浮気されたような…
それでも僕はそれを読むほかなく。
最初はなんだったかな、武王の門だっただろうか。よく覚えてません。
読んで納得したのは、僕が読みたかったのはハードボイルドということではなくて、そこにいる人生観のようなものなんだって、いままでと違うおっさんの本を読んで思いました。
どんどん書けよ。
むしろ歴史物や時代物のほうが楽しく書いているんじゃない?
そんな風でした。
それが今になってもいろいろな人の本を読んでみても、これが生涯の本と思えるのは
『水滸伝』
でした。
僕は恥ずかしながら三国志も知ってはいたけど、北方三国志しか知らない似非ファンでしたから、そのつながりで水滸伝も同じです。前知識もないのでこの北方水滸伝(今では大水滸と呼ぶようです)は、実際何が凄くて、作家たちが何を大げさに騒いでいるのか、問題を理解していませんでした。
かいつまむと、水滸伝は中国のお話で、108人の英傑が出会い集って腐った国にお仕置きするというようなものです。
とても古いお話で一人の作家が通して描いたものではないらしく、様々な人が書き加えたりしていたようで、人格の統制などとられていないし、時系列もめちゃくちゃ。
いわば紙芝居の桃太郎のようなものと僕は理解しました。
それでも水滸伝といえばとても面白い読み物として、世に通っているわけですから、疑いようもなく面白いのです。読んでませんけど。
翻訳もされてますが基本ベースは原典のままだったものを、北方謙三は時系列や登場人物の人格を統制して書き上げ壮大な物語にしたということです。
こういう話っていくら熱く語ってもよほどの機会が無ければ、一度もその本を手に取らないことが多いわけです。僕もそんな熱い話では、機会があれば読んでもいいかな。と思う程度であしらうと思います。
仕事の合間を見つけては大事に読んでいた北方水滸。泣いて読み終え文庫が揃うまで続編の楊令伝は封印。すみません…ハードカバーで押し通していたコアなファンと自負していましたが、持ち歩きがとてもつらいので、文庫ファンになり下がりました。
驚異的なスピードで進行していたといっても、それでも遅い。
都市伝説では北方謙一、謙二と交替で書いてると言われるほど、精力的だそうですが。
待ちきれなく水滸伝は3度読み返しました。
そんな物語も楊令伝が終え『岳飛伝』と続きます。
また文庫を待つ毎日……また水滸リピートか。
本嫌いな人にはもう地獄ですね。ほんと。
しかし良いものは良い。
あるオフ会に参加した時に、水滸で突然盛り上がる。
総毛だちました。より一層深いものを見たくなるって、何事にも通じて人を成長させます。
仕事も一緒ですね。
楽しいことばかりではないからそんなことばかり言っていられませんけれど。
岳飛については連綿と続いた壮大なスケールもこれで終わる。
僕が読むのはまだ先の話ですが。
岳飛は実在の人物なので、梁山泊には加わらないだろうと思っていましたが、北方のおっさんはもしや……と思っていたら、やっぱり敵でした。(チッ
でもまだ読める。
まだ楽しめる。
これほど情熱をもって挑める本。
僕は幸せなんだと思う。
そんなことで僕はひらめいた!(チロリロリン♪ひらめいた音
岳飛を刺繍しよう。
うん。そうしよう。
水滸伝に興味のある方北方謙三「大水滸シリーズ」
それでは次回。