三鷹市議会 令和3年第3回定例会 本会議5日目 | 半田伸明のブログ

三鷹市議会 令和3年第3回定例会 本会議5日目

13時から議案の採決でした。審査報告書はこちらをどうぞ。
総務委員会付託の請願に反対しました。また市側の議案はすべて賛成しました。
議案の考え方については、こちらをどうぞ。
そして、令和2年度決算です。考え方はこちらをどうぞ。
私は一般会計決算につき、以下のように討論しました。

<一般会計決算 賛成討論>
2点指摘をします。
1.減収補填債について
前年度はぎりぎりになってこの借金が発生しました。法人市民税の減など致し方ない面があり、借金をする時点では仕方がないことですが、しかし決算で閉じてみれば、実は市民税は1億の減で済んでいるのです。
この減収補填債は5億7千万円余ですが、実際は1億の減で済んだとなると、要は4億7000万円余必要ないお金を借りてしまったということになるのです。
決算というものは閉じてみないとわかりませんから、減収補填債を借りてしまったこと自体は仕方がないことですが、とはいえ差額の4億7000万円余につき財政規律の面から別の借金を返すべき旨指摘します。

2.審査参考資料のあり方について
予算執行実績報告書は審査参考資料の扱いで、インターネットで公開されています。
一方、B4版の決算審査参考資料も同じ審査参考資料の扱いでありながら、インターネットで公開されていません。
全ての委員会につき議案審査参考資料か行政報告資料かを問わずインターネットで公開すべきと以前から主張してきましたが、同じ位置づけで片や公開片やそうではないというのは、おかしいと考えます。
次の予算審査特別委員会から、B4版の予算ないし決算審査参考資料のインターネットでの公開を始めるべき旨指摘します。

以上2点指摘しました。
今回の決算議案を審査する最中に、中国発の不安材料が流れ、NYダウは急落しました。私はバブル崩壊が目の前に迫っているという危機感を強めています。いざ崩壊したときに、きちんと市民サービスを続行できるよう、そのために基金があるのです。基金はやりたい事業をやるために存在するものではありません。
先に指摘した一部返済などを除いた余りについては、現時点で「必要止むを得ない」という事業以外には使わずに、着実に基金積み立てをすべきである旨申し添えて、賛成の討論といたします。

以上になります。

その後追加議案上程。名誉市民推挙2件、教育長任命1件(再任)、総合オンブズマン委嘱2件(再任)と補正8号です。人事などの内容はこちらをどうぞ。
名誉市民については、裏舞台ではまぁいろいろありましたが、ここに載せるのはやめておきましょう。1年延期案件でしたし、丸く治まって良かったと思います。

教育長再任は直前まで反対するつもりでした。
学校に3日以上行けてない子どもは、現に数多くいます。
このケースを担任が副校長にあげていないとしか思えない事例すら発生しています。いじめとは担任がそのように認知しなかったらもうどうしようもありません。
また、これらを把握しようとしないもしくは把握することができていない管理職の実態すらあります。

結果として、子どもたちが苦しんでいるのです。それを見過ごして、コミュニティスクールだのなんだの格好良いことばっかり言っている現実がある。。

つまり、議会などの表舞台で聞こえてくる話と、現場で起こっていることが余りにも乖離している現実があるのです。

そうはいっても私1人反対で傷つけるわけにもいきませんし、ぐっとこらえて大人の対応をしました。
ただ、これだけは書いておきます。私は教育サイドの人間は教育委員会であろうが学校現場であろうが、一切信じておりません。「子ども第一」と格好良いことを言うなら、教育長が本気になっていじめの現場である学校に乗り込んでみたらどうでしょうか。まぁ、できないでしょうが。

これからも、格好良いことをいう「表の現実」と、子どもひとりすら守れていない学校現場の「裏の現実」の差異を見つめ続けていこうと思います。まぁ、今回はぐっと我慢しておきました。

補正8号ですが、総括表はこちらを。
予算書はこちらを。
内容については、概要の最後に文章があるのでそれをご覧ください。

「感染者の家族が宿泊するショートステイ施設の確保」について。私はこれには疑問を感じていました。
そもそも本事業自体市民ニーズがほとんどなかったという現実があります。前年度から始まりましたが、前年度はたった3件、今年度に至ってはたった1件しか実績がないのです。
普通に考えたらムダそのものです。とはいえ、自宅療養者に対する情報につき都のみならず市も共有することになることになり、この変更に伴いいわば対象者にプッシュ型の告知ができるというのは確かにあるなと考えたからです。
この点を重視し、今回に限ってはやむなく賛成としますが、だらだら続けてはだめです。次年度当初予算にさらに載せてくるようなら、明確に異議を唱えることになるでしょう。

そして、意見書案です。15号以下につき退席しました。

<意見書案第15号 退席討論>
先に議決されました意見書(案)第14号につきましては、地方自治法99条にきちんと則った文書であり、議長発案の旨了解し、賛成者として名前を連ねたこともあり賛成しましたが、15号以下につきましては、前定例会で指摘したことと同様とし、退席とします。

今回は最初の意見書案が議長発案というなかなかない事例でした。これには理解を示しましたが、2つ目以降はいつものパターンです。

なお、退席討論のベースとなっている文章はいつも同じです。
平成29年第3回定例会における意見書(案)第12号で述べたことを引用しておきます。

地方自治法99条から内容の判断以前に形式面で話にならないものが今定例会でも多数出てきています。議会運営委員会で最低限形式面につききちんと議論すべきであるとの抗議の意味から、内容に賛成できるもの反対であるもの関わりなく全ての意見書案につき退席で応じることにします。
いつものように、次のように述べて、全ての意見書案につき退席で応じました。

これら本会議については、後日「本会議の結果」に資料が載る予定です。
本会議の結果(令和3年第3回定例会)

なお、現時点で判明している、次の各委員会の日程です。
まちづくり環境 11/4 9時半~
総務 11/8 9時半~
文教 11/9 13時半~
厚生 11/12 9時半~

以上になります。
今定例会もお付き合いいただき、ありがとうございました。