その先にあるもの | 大阪大学体育会水泳部のブログ

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大阪大学体育会水泳部のブログです!‍今年のスローガンは【百尺敢闘】チーム一丸となり到達しうる極限まで果敢に闘い抜きます!

こんにちは、主任の藤條です。

 

ついに、主任として書く最後のブログになりました。代替わりして、もう一年が過ぎたと思うと『光陰矢の如し』とはまさにこのことだなと痛感しています。

「最後」とつくと、いろいろな思いが込み上がってきます。先日の競泳ミーティングで、みんなの前で話し終わって最後のスライドをスクリーンに映した時、「これが最後か」と感傷に浸り、思わず涙がこぼれそうになりました。まだ泣くのは早い、と自分に言い聞かせて平静を装っていましたが、七大戦の宿舎で承に「ふじえださん、泣いてましたよね」と言われ、やっぱり一緒に練習している仲間の目はごまかせないなと思いました。このブログも、実は泣きながらパソコンと向き合って、キーボードを涙で濡らしながら書いてます。

 

 

 

 

 

 

 

嘘です。

 

 

 

では、今日のメニューについて。

今日は試合2日前ということで、テーパーでした。以前までは、2日前からかなり自由度の高いメニューが多かったと思いますが、最近はキックを入れたり、スプリントの練習を入れてます。これが良い結果につながるかはわかりませんが、目的をもって練習すれば必ず自分の力になって返ってきます。関カレまで練習はあと1回。この練習をどう使うか、たった1回の練習でもできることはあります。明日の練習は僕たちの代の最後の練習でもありますね。きっと、七大戦で引退した4回生の5人もOB4日目として練習に参加してくれることでしょう。

 

 

メニューについてはこれくらいにして、次に昨日行われた決起集会について書こうと思います。

 

今年も関カレに出場する選手が一人ずつ意気込みを語ってくれました。ある人は「1点でも多く取ってきます」と力強く宣言したり、ある人は「阪大水泳部に○谷○吾あり、とバチっと決めてきます!」とかっこよく語ってくれたり、ある人は「男子に勢いをつけるレースをします」と頼もしく言ってくれました。

 

昨年もそうでしたが、決起集会を終えるといよいよこの時が来たんだ、やってやると気持ちが高ぶってきます。僕は「自分のために、チームのために。」ということを言いました。競泳ミーティングでも言った言葉です。

 

レースを泳ぐのは他でもない自分自身です。目標タイムに向かって日々の辛い練習を乗り越え、いざレース本番泳ぐ時、何を考えますか。もちろん記録更新や標準記録の突破などだと思います。自分の目標を達成するために泳ぐことは選手として当然のことです。

しかし、時にはつまずいたり、心が折れそうになったりする時もあると思います。そんな時は周りを見てください。いつも一緒に練習した仲間がいます。

 

 

『自分1人のためだけじゃない、チームのみんなのために泳ぐ』

 

 

そういう気持ちで泳げば今までの何倍もの力を発揮できると思います。

昨日言えなかったことも少し付け足しました。雨の中の決起集会でしたが最後の写真撮影の時には晴れてきて、写真撮影後は再び雨、と何とも絶妙なタイミングでしたね。運も味方についてきた気がします。(あつおのくじも)

 

 

 

 

 

 

関カレまであと2日となりました。

 

 

『関西学生選手権2部残留』

 

 

このために1年間頑張ってきました。今年の阪大水泳部は昨年と比べると戦力が低下しているのは誰が見ても明らかです。それは新チーム始動時にも言いました。でも、2〜4回生は昨年よりも成長しています。ベストを更新しています。そのことは自分たちが一番よくわかっていると思います。しかし、今年の試合の結果はどうでしたか。阪名戦、関国、七大戦。満足のいく結果でしたか。

 

この3つの試合で僕たちはライバル校に負けました。点差は重要じゃないです。勝ったか負けたか。勝負の世界なので勝つか負けるかの二択しかありません。勝者が存在する一方で必ず敗者は存在します。勝ったチームには勝ったなりの喜びや達成感などを味わえます。

 

大事なのはその結果から何を学ぶのか、ということです。勝者には勝者にしか味わえないものがあるのなら、敗者には敗者にしか味わえないものがあります。形容しがたい敗北感、止まることを知らない涙。今までの試合で経験したものです。

 

もうこんな思いはしたくない。誰もがそう思い、日々の練習に打ち込み1年間努力してきました。しかし、現実は残酷なもので、そう簡単に結果は出ませんでした。

 

 

自分たちは確かに成長した。けど、何かが足りない。

 

 

まだまだ実力が足らないのか、危機感や緊張感といった精神的なものなのか、自分を信じ切れていないのか、自信がないのか。どれも当てはまることだと思います。ただ実力なんて競技能力なんて、あと2日でどうこうできるものでないのは、みんなわかっていると思います。でも、僕はこう思います。

 

 

 

化けるやつは一瞬で化ける

 

 

 

もちろん、そのためには膨大な努力が必要です。でも、一緒に冬強練を乗り越えてきたみんなには十分その資質があると思います。4回生なら尚更。あんなにつらいのを3回も経験したんだから。あとはどれだけ自信を持ってレースに臨めるか。

競泳ミーティングでも言いました

 

 

『緊張は自信の表れ』

 

 

だと。今まで感じたことのないような緊張や重圧を感じるでしょう。それらも全て自分の力に変えることができたら、って考えるとワクワクしませんか。まだ自分はどこまで速くなれるのだろう。可能性は無限大です。自分でその芽をつぶさないでください。

 

 

 

誰もが緊張しているでしょう。僕たちは昨年の関カレから勝ちがありません。でも、先程も言いました。

 

 

 

負けた僕らにしか味わえないものがあった。

 

 

 

弱さを認め、怖さを知ったチームほど強いものはありません。過去のデータや現状の戦力で分析できるのはあくまで予測に過ぎません。勝負はやってみないとわからないです。ことあるごとに言ってきました。

 

 

 

『努力が実るとは限らない。でも、実らないとも限らない』

 

 

 

今までの自分の努力に恥じぬよう、最高の瞬間をみんなで味わおう。

 

 

 

想像できますか?

関カレ2部残留を決めたチームの姿を。

その時、どれほどの喜びや達成感を味わえるのかを。

 

 

 

2部残留を決めたその先にあるもの

 

正直、僕にはわかりません。だって、誰も経験していないのだから。(一昨年とは状況が違います、今年のほうが遥かに厳しいです)

 

 

みんなで達成しよう。選手もマネージャーも男子も女子も関係ない。みんな一人一人が阪大水泳部の一員です。

 

 

こんな最高の仲間とともに水泳をやってきて、最高の瞬間を味わおうとしている。これほど、気持ちが高ぶるのは生まれて初めてです。泣いても笑ってもこのチームで挑む最初で最後の関カレ。

 

 

 

最高の仲間とともに、最高の瞬間を分かち合う。

 

 

僕の胸の中にあるのはこれだけです。

 

 

 

 

最後に、ひとつだけわがままを聞いてください。

 

 

 

僕を堀下を最高の主任、主将でいさせてください。

 

 

 

僕らも最後まで諦めません。突き抜けます。

みんなも僕らについて来てください。いや、追い抜いてさらにその先へ、未だ見ぬその先へ突き進んでください。

 

 

 

 

長いことお付き合いいただき、ありがとうございました。

次は、主将 堀下裕司です。

 

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