進み続ける勇気 | 大阪大学体育会水泳部のブログ

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大阪大学体育会水泳部のブログです!‍今年のスローガンは【百尺敢闘】チーム一丸となり到達しうる極限まで果敢に闘い抜きます!

お疲れ様です。2回生の吉村承です。春休みの強練、春短が終わり、少しずつ夏へ向けての目標が明確になって来たのではないでしょうか?僕は水泳とかいろいろ含めて怒涛の3月を乗り越え、今ではまだ傷だらけですが身も心も一皮向けて一段と大人になったような気がしてます✌︎

今日のメニューはAerobic+Sprintでした。前半に少し長い距離を自由形と個人メドレーをやりました。春短の調整などもあり久々のメニューだったため思うように泳げず苦労した人も多かったようです。これから強度も上がってくると思うので少しずつ慣れて行けるように頑張って行きましょう。後半はSprintということで主にターンが中心のメニューでした。春短の反省によると多くの方がターンの失敗をしていたようです。ゆっくり泳いだ後のターンとトップスピードで泳いだ後のターンでは感覚が全く異なってくるので今日の練習ではトップスピードでのターンが上手くできるのかどうかに意識を置いて練習できたら良かったのではないでしょうか。

数少ない日々の練習で、昨日よりも今日、今日よりも明日、、欲張って大きく飛ぶことは考えずに、少しずつ前に前に進んでいくことだけを考えて練習に取り組んで行きましょう!!

12月の冬季公認の前日、坂本瑞樹と石橋の宮本むなしでご飯をたくさん食べて、平和温泉に入って、瑞樹の家に泊まってから試合に行くとベストが出ました。
1月の京都秋季の前日、坂本瑞樹と石橋の宮本むなしでご飯をたくさん食べて、平和温泉に入って、瑞樹の家に泊まってから試合に行くとインカレの標準記録を突破しました。

じゃぁ、坂本瑞樹と石橋の宮本むなしでご飯をたくさん食べて、平和温泉に入って、瑞樹の家に泊まってから試合に行くと良いタイムが出るじゃん!
ってことで今回の春短の前日、坂本瑞樹と石橋の宮本むなしでご飯をたくさん食べて、平和温泉に入って、瑞樹の家に泊まってから試合に行くことにしました。

いつも通り宮本むなしでご飯をたくさん食べて、平和温泉に行って、服を脱ぎながら、鏡に映った(誰も認めてくれませんが)自分のゴツゴツとしてきた身体を横目に見ながら、セームを持って温泉に浸かっていました。するとあるおじさん(仮名:Aさん)に
「セームを持っているってことは水泳やってるの?」
と声をかけられました。
「はい、そーなんですよー。」
専門は〜〜、、、明日試合で〜〜、、、何て話をして僕たちはその場を後にしました。

冬季公認1日目の結果はまぁ納得いかず、春に鍛えてきた種目はスタートとターンの失敗で散々な結果に終わってしまい、朝練の行きの電車で誰にもバレないようにこっそり3DSでポケモンをやっている植村にベストタイムを追い越され、インカレのチャレンジレースに挑戦できる植村と瑞樹を僕はプールサイドから応援することしかできなくて、ただの同じ会場で行われるチャレンジレースですけどその舞台に立つ資格さえ得ることができなくて何とも言えない気分でした。

そんな感じで春短1日目を終え、また坂本瑞樹と石橋の宮本むなしでご飯をたくさん食べて、平和温泉に入りました。すると昨日出会ったAさんが偶然いました。軽く挨拶をし、温泉に浸かっているとAさんが寄ってきて試合の結果を聞かれました。Aさんも昔水泳をしていたそうで今でも知り合いが多くいるそうです。結局話し始めてから1時間近く話を聞きましたが、まとめると

・「〜したい」という願望系で話すとそれはただの願望で終わってしまう。いつでも「〜.する」という形で話すべきである。
・自分の将来の目標から逆算する形で、いつまでに何秒出すにはいつまでになにをどうしておかないといけないのかを細かく砕いておくべきである。

この2点でした。瑞樹は日頃の考えをスラスラと答えられていましたが、僕は速くなりたいという気持ちはあるのに自分を全然知れていなかったので全然答えられませんでした。

高校の時からヘタレと呼ばれるほど気が弱くてネガティブで、普段からヘラヘラして生活している僕にとってこの2点のお話は当たり前のことのような話ですがとても刺激的でした。

2日目は思っていたより良いタイムを出せましたし、100Frに関しては滑舌が悪くて食堂のおばちゃんに「カツ丼」というたったの4文字の単語を一発で伝えることのできない植村にも勝てました。

試合を終えて僕は早速引退までの目標タイムを書き出しました。

引退レースは2019年9月のインカレ。

今日からあと2年半近くあります。それまで試合もいくつもあります。でも2年半分の試合を書き出してみるとたったの1ページ分にしかなりませんでした。遠い未来だと思っていた引退でしたが、書き出してみるとたったの1ページに収まってしまうほど近い未来でした。目標タイムから逆算していくと、自分の目標を達成するために残されている時間はかなり少ないことを実感し、悩んでたり立ち止まったりしてる暇は無いと思いました。

水泳というものは自分の実力をタイムという形で数値化されます。人生は結果よりも過程が大事だからね〜、頑張ることに意味があるんだよ〜!なんて言いますが、スイムレコードや阪大水泳部のTwitter速報などではそんな過程なんか映し出してくれません。順位がどれくらいだったのか、ベストが出たのか、歴代記録を更新したのか、それが映し出されて終わってしまいます。
ベストが出なかった人がその日に向けてどれだけ努力をし、多くのことを考えて日々の練習に取り組み、いろんな思いを持ってそのレースに臨んでいたとしても、そこには数字で結果しか表されません。

ベストが出た人は日頃から頑張っていて、ベストが出なかった人は頑張りが足りない。もちろん一概にそうとは言えません。でもそれは主観的要素が入った時の意見であって、客観的に側から見るとベストが出てない人のタイムは特に誰かの気を引き止めることはできません。

日本選手権なんか見てても皆んなが注目するのはトップスイマーの泳ぎや記録であって、端っこのファイナリスト達はテレビ中継にも映されない。端っことはいえ、その舞台に立つには多くのことを犠牲にし、莫大な努力を積み上げたものでしょう。端っこでベストが出せたとしても皆んなが見るのは上位層のみ。舞台が大きくなるにつれて注目度は薄れてしまいます。

水泳ってやっぱり過酷で孤独なスポーツだと思います。満足に呼吸をすることもできずに、普段の生活している環境より抵抗の大きい悪条件な世界でのタイムを競うスポーツ、それが水泳だと思ってます。

でも、誰かに認めてもらいたい、称えてもらいたい、そう思うならやっぱり結果を出さなきゃいけないって最近思います。そんなことなんて既知のことで、ベスト出したくないから出してない訳ではない。そう思いつつも僕たちはたったのコンマ1秒をあげるために日々膨大な時間を水泳に当ててます。だからこそベストが出たら嬉しいんだと思います。たったの3文字でしかない「ベスト」ですがそこにはその人のいろんな思いが詰まっています。

長くなりましたが、僕たちは常に前へ前へ上へ上へと進み続けなければなりません。現状に満足していい時間なんてほんの一瞬しか与えられません。立ち向かわなければならない敵なんて次から次へと幾らでも現れます。それは他大学の人かもしれないし、同じチームメイトかもしれません。スクールや私大と違い、満足のいく環境で練習を日頃から出来るわけではない僕たちは、変えられない環境に文句を言わず、その変えられない環境の中で成長していくしかありません。水泳に正解なんて無くて、理論的に正解はAであっても、自分の身体的にはBであることもあると思います。限られた時間の中でBやC、もしくはZといった正解を求めて探していかなくてはなりません。

自分1人で答えが見つからないなら他の人に聞く。自分から働きかけて練習の雰囲気を盛り上げていく。他人のタイムに刺激されて意識を高める。
そうやって互いの絆が深まることでチーム力が上がる。チーム力が上がることでチームは成長していくのだと思います。



誰も追いつけないような自分
どこも手に届かないようなチーム

これが今考える僕の理想像です。

僕自身、昨年と違いこれからは伸び悩む時期が増えてくると思います。でも、ネガティブな自分を捨て、自分がチームを引っ張っていく意識を持って日々の練習に励んでいきたいと思います。

次のブログは井上さんです。