

今日も何人か練習に参加してくれ、島田と熊谷も来てくれました!
本日のブログは、4回生の武田直樹がお送りします。
さて何を書こうかと考えたのですが、結局また自分の話をしてしまう気がします。
気長に付き合ってもらえるとうれしいです。
明後日から行われる日本学生選手権の3日目をもって
僕は小学生で選手コースに入ってから、大学まで絶えることなく続けてきた競泳生活を終えることになります
当たり前にやってきた練習のない毎日は想像できないし
競泳をしない自分は、自分でない気がして
20年近くやってきたものの終わりを迎えることに、少し怖さがあります
正直これまでの自分の人生における様々な選択のほとんどに
水泳を考慮してきたと思います
水泳を優先したことで、あきらめなければならなかったこともたくさんありました
他のスポーツ、習い事すべてやめました
遠征や合宿で、長期休みもたいてい水泳に時間を費やしてきました
これでよかった
そう言い切るのは少し嘘になるのかな
小学校や中学校で一緒に練習してきた仲間で、大学までやっている人は一握りです
それでも、僕は水泳を選び、ここまで続けてきました
何でなんだろう?
ふと自分でも不思議に思ったことがあります
くっしーの言うように、タイムが伸びなかった時期にはやっている意味を見出せなくて
余計な事を考えた時もありました
決して楽しいことばかりではなかったです
自分の泳ぎやチームがうまくいかないことに、苛立ちを覚えることもあった
腰や肩の怪我で体もボロボロになって泳げないこともあった
嫌なことは思い出せばまだまだ出てくるでしょう
それでも。
それでもあのベストを出したときの快感は中毒性がある
日本選手権や世界水泳で速い選手の泳ぎやレースをみては、僕もこうなりたい!自分もまだまだ
できるはず!とモチベーションがあがっていました(←コイツ単純!)
他のスポーツにも言えることですが、速くなるための正解がない
でも同じタイム競技の陸上と違って、「人間ってまだこんなに速く泳げるんか!」と驚かされる
くらい記録もまだまだ伸びていて、日本人も世界で活躍していて
泳ぎやレース展開も、体格や性格や年代によって様々で、どんどん新しくなっていて
それに伴って、トレーニング方法も新たな発見により、次から次へと出て…
競泳ってまだまだ未知の世界がたくさんあるんだな
そこに競泳の面白さを強く感じます。
努力した分それがタイムに表れるとは限らない
でもそれは、頑張ったのにダメなのではない
遅く泳いだのは、どこかに必然性があって
それと同じように速く泳げたのは、たまたまでも、運でもなく、どこかに必然性があってのこと
だからその原因が何で、何が良くて、何が悪くて、どういった練習が今後必要で、
と考えては、試して、悩んで、そんな答えのない繰り返しをしながら、
どうしたらタイムを0.01秒でも縮められるかを追求することに
僕はいつの間にかひかれていました
また競技面以外でも、
学校であった嫌なことも、練習に行けば、きついメニューに必死になって泳いで、忘れることが
できました
外国で言語が通じなかった時も、水泳をしていたおかげでコミュニケーションがとれたり、友達が増えたりすることもありました。
水泳は僕の生活において、大きな役割を果たしていました。
そして水泳は、僕にたくさんの出会いをくれました。
僕に携わってくれたコーチたち、同じチームメイト、
試合や合宿で競争しあった他チーム、他大学の仲間、
整骨院のトレーナーさんやマネージャーのみんな、チームを支えてくださるOBの方々。
色んな人に出会って、色んな人に支えれて、色んな人に刺激されて
中でもこの阪大水泳部で経験したことはとても大きいです
高校生までは、JOの標準記録や全国中学、インターハイの出場が大きな目標で
基本的に個で努力を重ねていく水泳しか知らなかった
大学での、学生主体で一生懸命練習場所からメニューまでやりくりしながら
自分たちで練習していくスタイルは斬新で、とても魅力的だった
チーム対抗戦も数多くあり、チーム全員で勝負しに行く、決勝を泳ぎ表彰台に登る、
リレーで戦うその楽しさは、僕にとって新しい体験で、今までの水泳では味わえなかったものです
もちろん強豪校の施設や練習環境をうらやむ時期もありましたが、
こんなに楽しく大学水泳を続けられたのは、この阪大水泳部で水泳をしていたからだと思っています
水泳のことになると躍起になるし、何かとすぐ水泳のことを考えてしまう
たぶん僕は水泳が大好きです
水泳は、僕を身体的にも精神的にも成長させてくれ
たくさんの縁を導いてくれ、幾度となく活力をあたえてくれたものであり
僕のアイデンティティーそのものです
僕をこんなにも夢中にさせるものに出会わせてくれて
続けさせてくれた両親には本当に感謝しています。
みんなにとって水泳はどんなものですか?
みんなは自分が夢中になれるものは何ですか?
「好きなこと、やりたいことをとことんやればいい。でもやるなら、本気でやれ」
これは僕からみんなに伝えたいことです
この先どれだけ自分の好きなことができるかわかりません
だったら自分が好きなこと、やりたいことを思う存分やればいいと思います
ただし、やると決めたなら、
たとえつらいことがあろうが、気持ちが切れそうになろうが、
それにも向き合って、真剣にやり通してほしい
楽しいことばかりのものなんて、絶対にありません
本気でやり抜くことで、必ず見えてくる世界があるはずです
いよいよ明日出発です
小さい頃から憧れていた東京の辰巳でまた泳げることに感謝して、
これまでやってきた水泳の全てを3レースにぶつけたい
最後応援よろしくお願いします。
インカレカウントダウンブログ、次は脩道です。