4回生の山田祥大です。
ついに副将として書く最後のブログになりました。
練習については皆わかっていると思うので特に触れません。
自分が何を目標にしているのか、目標達成のために今何をしなくてはならないのかを考えて各々泳いでいるでしょう。
先日行われた天理チャレンジで、400mリレーの標準記録を突破しました。
応援してくれたみんな、ありがとう。たくさんのお祝いも言ってもらいました。
当日を振り返ります。
レース直前、招集所に行っても不安でした。
夏季公認以降、ずっと練習の調子が上がらない。
朝アップを泳いでみても、タイムも感覚も良くない。
速く泳げるイメージが全く湧いてきませんでした。
緊張しすぎて、少し吐きました。
自信がなかった。
でも、その時ふと脳裏に浮かぶことがありました。
競泳ミーティング。OBさんや、今は部活にいない仲間からのメッセージ。競泳主任の熱い想い。
前日びわスポに劇的な逆転勝利を飾り、京都でインカレ出場を懸けた最終戦を控えている、水球面の姿。
1回生が加わり、新チームとして初めての対抗戦で完全勝利をした阪名戦で見た、みんなの笑顔。
人生で初めて、レース直前にレース以外のことを考えました。
自然に湧き上がってきたことに、自分でもびっくりしました。
今できる精一杯を尽くそう。
バテても粘れる。自分の前半から攻め抜くレースをしよう。
不思議と、落ち着かなかった気持ちがふっと軽くなりました。
不安がなくなりました。自信が湧き上がってきました。
理屈では説明できない力を感じました。
結果は3’26.11。標準記録を0.26秒上回ることができました。
1泳として、ずっと狙っていた100m自由形の歴1をとることもできました。
あのまま不安な気持ちで臨んでいたら、絶対に50秒台は出なかったし、インカレも突破できなかった。
確かに、あの時みんなの力を感じました。本当に感謝しています。
また、4回生以外の学年からインカレ選手を出すことができたことで、次の代に大きな財産を残すことができたと思っています。
部員のみんなには1人でも多く、インカレに来て欲しい。
阪大の選手の応援だけでなく、本当にハイレベルなレースを見てほしい。
これからの自分のために、これからの阪大水泳部のために。
長いですが、まだ続きます。
昨年のオフ明けのブログには一人一人目標を書きましたね。みなさんは何を書きましたか?
その中で、僕・武田・脩道の短水の目標を載せます。
「22.73 ジャパンオープン2016標準記録」 (山田)
「バタフライでインカレ突破すること」 (武田)
「インカレ2種目」 (藤井)
僕たちは成し遂げられませんでした。
必死で練習して、たくさん大会に出て、それでもあと一歩及びませんでした。
僕たち以外にも、標準切りにわずかに届かなかった人はたくさんいます。
自分自身の結果も悔しかったし、仲間が落ち込む姿、泣いている姿を見て、僕も泣きたかった。
みんな成長しましたが、それでも一人一人の力はまだまだ弱いのだと思い知らされました。
でも。
阪名戦、すべての競技で勝利しました。
2回生以上の女子選手が全員、全国公を突破しました。
関国では決勝進出者が昨年よりも増えました。
ラストチャンスでリレーのインカレを突破しました。
水球面は学生リーグ2位、悲願のインカレを決めてくれました。
一人一人は弱い僕たちでも、阪大水泳部には82名の部員がいます。
そして、保護者の方々、OBさん、整骨院の先生、その他多くの方々が僕たち部員を支えてくださっています。
ただ人数が多いだけではない。皆が強い絆で結ばれています。
速い選手も、そうでない選手も、レギュラーもレギュラーに入れなかった選手も関係ない。
選手・マネージャー・競泳・水球・男子・女子の壁があった。
お互い真剣だからぶつかり合うこともたくさんあった。
でも何度も何度もその壁を乗り越えてきた。
お互いがお互いを高め合い、力を引き出してくれる。
僕はこのチームが大好きです。
このチームならやれる、と確信しています。
今週はいよいよ関カレ。
「競泳男子 関カレ1部昇格」
「女子 七帝優勝」

阪大水泳部を背負って泳げることを誇りに思います。
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