もはや言いたくもありませんが、暑いですね。
コロナも感染拡大、真っ最中ですし。
何の気兼ねもなく旅に出られたあの頃が懐かしい…
皆さま、どうかお身体お気を付けください。
このぐらいの時期になると、
お寺のお盆の法要行事、万灯会(まんとうえ)をチェックし、
参拝、撮影に行くのが私のライフワーク。
…だったのですが、コロナのため中止になることが多く、
ここ数年は悲しい思いをしております。
そんな中、
少し前に、とあるお寺の万灯会に参拝してきました。
上野にある浄名院さんの万灯会です。
浄名院さんの境内には八万四千体地蔵尊と呼ばれる、
無数の石仏がビッシリと並んでおり、その光景が実に壮観なのです。
八万四千体地蔵尊は、拙著『道ばた仏さんぽ』にも掲載させていただきまして、
そのご縁もあり、お寺さまとは連絡を取っていました。
今年の万灯会は7月9日、10日に行われると聞いていたので、
参拝させていただくことにしたのです。
その日は6回の法要があるということで、最後の法要は17時から。
ただ日が暮れて灯が灯りはじめるのは19時過ぎからということでした。
ですから17時に一度参拝し、灯明をお供えさせていただき、
日が暮れるまで食事をして待ち、19時頃に再度参拝しました。
参拝者がお供えしたランタンの灯に加え、
19時をまわると次第にLEDの灯も灯りはじめます。
三門もこんな幻想的な雰囲気に。
八万四千体地蔵尊は、縦約35cm、横約25cmの石のお地蔵さまです。
正面に地蔵立像が刻まれ「八万四千体地蔵尊」と「第○○○○番」という通し番号が入っています。
風雨にさらされ崩れはじめている像もありますが、それはそれで味わい深いです。
この同じサイズの石仏が、境内には約二万六千体。
それらが整然と並んでいるのです。
本来この灯は毎年、万灯会にのみ灯されていましたが、
新型コロナウイルスの感染者が報告された2019年からは、
終息の願いを込め、毎晩灯されつづけています。
この写真を撮っているとき、ご近所の住人と思われる方が、
「こんな風になってるなんて知らなくて、来て驚いた」
とおっしゃっていました。
ご近所の方もしらない、近くにある美しき異世界。
皆さまも一度参拝してみてはいかがでしょうか。
八万四千体地蔵尊のコラムはnoteにも公開しています。
似た内容ですが、少し書き方と写真を変えています。
よろしければ、そちらの方もご覧ください。
※撮影は許可を得て行っています。
参拝の際にはご配慮をお願いいたします。