川場村 石仏めぐり(面白い石仏編) | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

今回は、前回のブログ『川場村 石仏めぐり(吉祥寺編)』

の川場村の中心的なお寺、吉祥寺さんを参拝した後のお話です。

 

 

「2日ぐらいかけて、のんびり石仏散策したいな…」

と思うほど、群馬県の川場村にはたくさんの石仏が点在しています。

 

私はいつも車移動するので、道を走っていると

「あっ、あそこに石仏!」

ってなるんです。何度も。

でも車を停められないことが多くて、泣く泣くスルー。

石仏散策用のレンタサイクルがあったらいいな…と常々思っていて。

吉祥寺副住職さんにご挨拶させていただいた際、その旨ご提案しておきました。

…提案しただけで、実現するかは別問題ですが。

 

で、吉祥寺を参拝した後、

川場村に点在する石仏の中でも特に有名な石仏に会いに行くことにしました。

恥ずかしながら、まだ会ってなかったんです。

 

それが吉祥寺から車で5分ほどの場所にある、

子育慈母観音像です。

 

 

「川場村 石仏」と検索すると、

最初に出てくるのはこの慈母観音なんじゃないでしょうか。

 

西洋風の顔立ちの、美しい石仏ですよね。

でも「観音」っていうより…マリア像に近い気がします。

川場村は江戸時代初期にキリスト教の伝道士が訪れ布教をしたと伝わります。

そのため、この像も隠れキリシタンの信仰した聖母マリアの像と言われているらしいです。

 
そんな歴史を聞くと、もっと丁重に保管されていてもいいのでは?
と思ったりしますが、そこは石仏。
ふつうに道ばたにあるんです。
 
 
慈母観音のすぐ隣には、手を取り合ってピッタリ寄り添う、
足踏み道祖神もありました。
 
 
ゼロ距離すぎでしょ。
まぁ、双体道祖神はだいたいそうか。
よく見ると、右の男神が左の女神の左足を踏んでいます。
 
 
足を踏まざるをえないほどの密着感を表しているのかな?
って思ったら、
「足を踏むのは愛を打ち明ける意味」
なんですって!
なんだか『神々の遊び』だわー。
 
…はっ!だから足踏み道祖神なんだ!!
って、いま気付いた(笑)遅過ぎ。
 
 
この足踏み道祖神のすぐ脇に『道祖神巡り』と書かれた、
少し日に焼け色褪せた看板が立ってたんです。
 
 
当然ながら、
「おっ、いいな。道祖神巡りしたい!」
ってなるわけですが、全部巡ってる時間はない。
帰り道すがら、どこか1箇所だけ寄ってみよう、となったわけです。
 
皆さんなら、どの道祖神に寄りたいですか?
私は性格的に、こうなります。
 
 
⑦面白い石仏群
 
果敢にも自らハードルを上げてくるネーミング。
どう面白いんだろ?個性的な感じかな?
と、気になっちゃうわけです。
 
当然、行ってみました。
 
 
見付けた『面白い石仏群』がこちら。
看板があるから、ここで間違いない。
 
 
どこがどう面白い石仏群…??
ちょっとわからないです…
私が無知だからかもしれません、きっとそう。
 
 
 
 
⑦面白い石仏群
の案内看板にあった説明文をそのままここに書きますね。
 
『困った人、悲しむ人、悩む人。近くで聞いてくれるのが石の仏、
一緒に願い、祈る、有りがたさ、嬉しさ。
それぞれの役割で、お顔も髪も衣も異なるが、皆頼もしい。』
 
だそうです。
一般的な石仏の説明であって、この石仏群がどういったものであるかの説明ではない様子。
特別な名前がなかったから『面白い』としておいたのかもしれません。
その『面白い』につられて参拝しにくる私のような人もいるわけですから、
このネーミングはある意味、正解だったとも言えるかもしれません。
 
さすが川場村。実に面白い。