佐渡島 美しき産業遺産群 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

 

佐渡島には私の大好きな巨大仏もありますが、

とそれにまつわる産業遺産群もとても魅力的です。

 

穴というのはもちろん史跡 佐渡金山のことです。

1601年に開山されたと伝えられる佐渡金山は、

江戸幕府直轄の天領となって、小判などを作り、

当時の幕府の財政を支えました。

 

そして操業停止に至までの400年に及ぶ歴史を物語る

数多くの遺構(過去の建造物)が自然にとけ込むみたいに残されていて、

これが私的に言わせていただくと、超絶セクシーなわけなんです。

 

それらの遺産を巡るガイド付きのツアーもあって、

本気で参加したくギリギリまで検討していたのですが、

小さな子供連れではちょっと難しいか…

と泣く泣く諦めたのでした。

 

ですが、ガイドは付かなくても、

一般の観光客として入れるところまでは入れるわけで。

今回はそれらをテンション上げ上げで撮りまくってきました。

その一部をここでご紹介しようと思います。

 

 

まずこれが佐渡金山のシンボル的な大立堅坑(おおだてたてこう)です。

明治にできた日本初の西洋式立坑で、

最終深度は352メートルだっていうんですから…

東京タワーよりちょっと長いぐらいの深さの穴があいてるってことですよね?

 

ガイドツアーに参加したらそのへんのこと教えてもらえるんでしょうけど、

立ってた看板の説明とホームページなんかの解説を読んだだけですので、

不確かで申し訳ないです。

 

大立堅坑もカッコ良かったですけど、

この近くにあった搗鉱場跡(とうこうばあと)っていうのがまた素敵で。

 

 

搗鉱場とは、低品位の鉱石を粉砕して、水銀で金を回収する施設で、

現存するこの部分は、大正時代に建てられた建造物の基礎部分だそうです。

 

 

 

これらふたつは佐渡金山の観光洞の入口からほど近い場所にあって、

金山と合わせて観光できる感じです。

 

ですが、ここから少し離れたところにある

北沢浮遊選鉱場と鉱脈の濃縮機「シックナー」

が観られる場所が、この産業遺産群の一番の見所になっています。

ここ、マニアじゃなくとも必見でございます!

 

 

 

それらを上から見下ろせる場所から撮ったものです。

カッコいいでしょう〜!

 

こういうものを例えるときに、最近なんでも

「まるでラピュタのような」とか

「ジブリの世界のような」とか言いますよね。

みんな同じように言うから、その表現あまり好きじゃないんです。

でもここは本当に、優しいロボットが小鳥の巣とか移動してあげてそう。

 

そんな光景を想像してしまいそうなほどにフォトジェニックだ

ということが言いたかったわけです。

そして私的にはとてもセクシーな光景という言葉がシックリくるなぁ、

と思うんですね。

 

 

下から見た北沢浮遊選鉱場

浮遊選鉱場とは採取した鉱石をより分ける設備だそうです。

かつてはここでものすごく大勢の人々が働いていたんでしょうね。

いまはこの緑に埋もれて自然と一体化していくような

姿がとてもとても美しいです。

 

 

そしてコロッセオか神殿か何かのような「シックナー」

これ直径50メートルもあります。

スゴいカッコいいです。

 

正直、ガイド付きツアーでもないのに、

ここまで近くで撮影できるとは思っていませんでした。

もちろん近づけないようにチェーンで遮られていますが、

こんな貴重なものにここまで近づいて撮影可能だなんて、

ちょっと嬉しい驚きです。

 

これらの近代遺産群は世界遺産に登録申請しているそうで、

実際に世界遺産になったら、こんなに近くからは

観られなくなってしまうかもしれませんよね。

もしかしたら行くなら今のうちなのかも。

 

すみません、詳しく解っていないので、

すごく不確かな感じで書いてしまいましたが、

この美しさは伝わったのではないでしょうか。

 

写真はテンション上がりっ放しで大量に撮ってしまいましたが、

一部だけのご紹介でした。

次は佐渡金山。穴に潜る予定でございます。