軽いタイムスリップ感 〜宿根木〜 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

 

そろそろ来年のことを言っても鬼に怒られないであろう、

そんな時期に入ってまいりました。

年末って誰しもが忙しいわけで、私も仕事やら育児やらに追われ、

このブログも滞っておりましたが、佐渡島の旅日記を進めていきます。

 

私が行きたいと思う場所ってだいたい

「フツウはその地に2度目か3度目に行くぐらいで訪れる場所」

もしくは下手すると

「一生行かないであろう場所」

だったりするわけで。

通常であれば真っ先に行くだろう観光地は、

華麗にスルーというのがいつものパターンなのです。

 

今回も大量のお地蔵さまが奉納されているところだったり、

大量の石臼が積まれた塚だったり…

そんな場所ばかりがレーダーに引っかかって来ちゃって困ります。

いえ、嘘つきました。実際には困ってません。

 

そもそもが旅先に佐渡島をチョイスしている時点で、

メジャーではないという気もしますが。

…それは佐渡の人に失礼でした、ゴメンなさい。

 

なんですが、レーダーには通常引っかかって来ないようなところにも、

たまには行ってみたりします。

ということで、宿根木の古民家が集まった地域、

「千石船の里 宿根木」に行ってみました。

 

 

写真は集落を見下ろせる高台から撮ったものです。

なんだか時代劇のセットみたいだ…と思いました。

 

小さな入江に面して民家100余棟が密集していて、

新潟県で唯一「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている

というこの宿根木。

 

それぐらいに保存しなければならないのは何故なのか、と申しますと。

これらの民家は、主に船板を使って

船大工によって作られたものだから!

集落全体が船の仕事に従事していたことを伝える貴重な街並であるわけです。

 

そう言われると、そんなに興味なくてもちょっと見てみたくなりませんか?

私はなりました。

 

 

集落全体が軽くタイムスリップした感あるわけですが、

特にシンボリックなのがこの「三角家」

あまりにもストレートなネーミングに、

佐渡の人の実直な人柄がかいま見られる気がしますが。

この光景はなかなかにカッコいい。

 

船大工によって作られたと言われると、

いかにも船っぽいフォルムに見えて来ます。

それが狭い敷地にこれ以上ないぐらいに「ピタッ」と納まってる感じ。

 

 

こんな風情ある家並が、狭い敷地に密集しています。

どこも路地は狭くてツアーの団体さんがいると、すれ違うのが困難なぐらい。

 

なので、三角家でなくても広角レンズでばっかり撮っていたので、

四角い家も三角みたいに撮れてしまって…(笑)

三角家がイマイチ引き立たなくなってしまいました。

 

 

やはり有名観光地は違います。

今まで佐渡で行った「幸福地蔵」や「岩屋山石窟」と比べると人の多いこと!

それまではほぼ人とすれ違うこともなかったぐらいなのに…。

 

やっぱり来てみて良かったなと思いましたけど、

写真はそんなに撮っていません。

 

「幸福地蔵」の時は言わば「シャッターズ・ハイ」

もしくは「カメラマンズ・ハイ」でしょうか?

になっていて、ガンガンシャッターを切っていましたけど、

宿根木は人も多かったですし、静かに散策しただけで、

それなりに満足しました。

 

まぁ、私的には宿根木はこのくらいでよろしいかと。

興味はありますが、他が興味ありすぎるため、次に移動です。

 

次は本気でツアーに参加しようかと思い検討しましたが、

子連れでは難しそうで断念した、佐渡島の産業遺産に行きます。

こちらはちょっと撮りすぎてます。

ややカメラマンズ・ハイな写真たちは、次回をお待ち下さい。