新発見!「大仏ミュージアム」と「大仏のふるさと」 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

 

大仏マニアを自称している私ではございますが、

恥ずかしながら、大仏に関してまだまだ知らないことがたくさんあります。

 

皆さまご存知の通り、私は大仏好きであると同時に穴好きでもあります。

ですから、今回の山口の旅の最大の目的地は、

日本有数の鍾乳洞である「秋芳洞」でした。

その秋芳洞に向かっている車中で、

私は思いがけずこんな看板を見付け、慌てて車をUターンさせました。

 

「大仏ミュージアム」

 

…はっ!?

大仏ミュージアムってなに??

 

大仏がズラ〜〜ッと並んだ博物館ですか?

なんで山口県にそんなスゴい施設が存在するんですか?

そしてそんな施設の存在を、私はなぜ今まで知らなかったんですか!

と、様々な妄想と反省が頭をよぎります。

今思えば、ここがこの旅最大のテンション上がりポイントでした。

 

とにかく、そんな看板を目にしてしまったならば、

間違いない、行くしかないのです。

 

そして着いた大仏ミュージアムとは…

 

 

 

え?

ここが大仏ミュージアム??

 

奈良の大仏さまならば頭が屋根から飛び出してしまうであろう、

とても大仏がズラッと並んでいるとは思えない小振りな外観。

いや、建物としては普通です。

普通ですけど、そんな大きな大仏は入りません。

 

建物にかかげられている看板も「長登銅山文化交流館」とあります。

「大仏ミュージアムってここですか?」

と聞いてみると、

「通称、大仏ミュージアムなんです」

とおっしゃる。

 

説明を聞くに、です。

ここには長登銅山(ながのぼりどうざん)という銅山が古くからあり、

奈良の大仏に使われた銅の多くは、

ここで産出されたものなんだそうです。

ですから、ここ山口県美祢市は「大仏のふるさと」なのだ、と。

なるほど…それで大仏ミュージアム、でもここ、

 

 

内部は長登銅山の資料館そのものです。

もちろん7世紀末〜昭和35年の閉山まで、断続的に銅が産出されたのですから、

その資料たるや大変貴重なものであるのは間違いありません。

でも、大仏ミュージアムか?ていうと、

それはどうでしょうか…いや、銅だけに。

 

ただ一カ所だけ、大仏っぽいところが。

 

 

東大寺大仏殿を輪切りにしました的な展示物が輝いていました。

 

たぶん「長登銅山文化交流館」より「大仏ミュージアム」の方が

キャッチーだっていうことで、命名されたんだと推測されます。

その目論みは当りましたよ。

少なくともここに「大仏ミュージアム」の名におびき寄せられて来た、

大仏マニアがひとりおりますので。

 

館内のいたるところに、こんなゆるキャラが。

 

 

「ながのぼりどうざんの こぶっちゃん です」

と吹き出しが付いてます。

せんとくんと記念撮影もしてますね。

 

「こぶっちゃん」と言ってる時点で大きくないので、

大仏ではないという矛盾が生じているところが、いかにもゆるキャラです。

蓮らしきものから足が出てるところとか、いろんな意味でかわいい。

 

この交流館で私はこんなストラップをゲットしました。

 

 

「みとうの大仏くん」

「こぶっちゃん」じゃないんかーーい!

そりゃ、思わずツッコミ入れるでしょ。

 

みとうの大仏くんは、みとうの道の駅にいました。

 

 

 

こぶっちゃんも可愛かったけど、

みとうの大仏くんもニッコリ2頭身で、なかなか可愛いです。

 

こちらの大仏くん、

クリスマスにはサンタバージョンでライトアップされるということで、

「浮かれている大仏」と称されテレビ出演もされているのだとか。

他宗教でさえも受け入れる懐の深さと言っていただきたいですね。

 

 

ということで…長くなりました。

私もまだまだ大仏マニアとしては甘いな、と実感させられた、

「大仏のふるさと」と「大仏ミュージアム」との出会いのお話しでした。

 

関西より西では長登銅山と、その銅が奈良の大仏さまに使われた、

という話しは有名なんでしょうか。

まったく知りませんでした…不勉強で申し訳ないです。

まだまだ修行の日々はつづきますなぁ。