情熱がスゴい!源宗坊寺 〜その2〜 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。


ちょっと間が空いてしまいましたが、広島県呉市の山奥にひっそりとある、
情熱がほとばしる素敵過ぎなお寺「源宗坊寺」の参拝記、その2になります。
どうぞ「情熱がスゴい!源宗坊寺~その1~」 より続けてお読みください。

前回ちょっとご説明した通り、この源宗坊寺は、
稲田源宗坊という方が明治39年に開山したお寺で、
ご自身が生涯をかけてもくもくと作られたコンクリートや赤土の仏像が、
敷地内に自然と一体になるかのように設置されています。

その仏像たちがどれもとても個性的で!
源宗坊という方の熱い情熱を感じずにはいられないのです。

あまりの情熱に、私もついつい熱くなってしまいまして(笑)
前回は仁王さまと本堂をご紹介したのみで力尽きてしまいました。

やっと本堂を出ますね。
本堂のすぐ脇には、延命地蔵さま毘沙門天さま

源宗坊寺
どちらも秀逸だと思います。
私もいろいろな毘沙門天を見てきていますが、こんな個性的な毘沙門天は初めてです。
(右上が毘沙門天です)

「なんてユルいんだ!」と思われるかもしれませんが、
私は、こういう手作りの「プロの仏師が作ったんではない仏像」にこそ、
より作り手の大いなる情熱を感じてしまうのです。

だって、よっぽどの思いがなければこんなに作れないと思うんですよ…
その集大成になるであろう大仏さまが、
こちらです!

源宗坊寺

5メートルはあろうかという不動明王さま!
左手には鎖、右手にはステンレスっぽい剣を持っていらしゃいます。

横から見るとちょっと厚みがなく立体感が足りない感じですが、
正面から見ると堂々としたものです!

源宗坊寺
下から見上げているのはハンダです。大きさが伝わりますよね。

「不動明王さまが、石を積み上げて作った台座の上にいらっしゃる」
…という風に見えます。

でも実はこれ、違うんです!


源宗坊寺
左の写真がハンダが撮ったもの。
右の古い写真は、本堂で見せていただいた不動明王さまの昔のお姿です!

ちなみに写真の下にいる三人のうち、真ん中の方が源宗坊その人で(!)
両脇にいらっしゃるのは新聞記者さんとのことです。
源宗氏カッコいいです!!

古い写真で分かる通り、明王像は坐像で、足までちゃんとあります。

積み上げられた石の台座の様なものは、
不動明王を胎内仏として、
外側にさらに大きな大仏さまを作っている途中なのです!!

源宗坊寺
ですからこの下にあるのは、その制作途中の外側の大仏さまの足と手!
この不動明王の周りに、どれだけ巨大な大仏が出来る予定だったんでしょう…。

源宗氏がお亡くなりになってしまい、大仏さまはここから先作られないまま。
いつか後を継いでつづきを制作される方が現れるのでしょうか。
このままでも素晴らしいですが、それもぜひ見てみたいものです。

いやはや凄い!感動です!
さらに感動はつづきます。

不動明王さまのさらに奥には源宗坊が修行されたという洞窟があり、
その上には観音さまが。

源宗坊寺

この観音さまはそこまで大きくはありませんでしたが、
なんとなく作風が違って、ちょっといい雰囲気でとても好きだったんですよね。

さらに進むと
崖のような岩肌がそそり立っていて、
赤い色の滝が流れ落ちるかのように彩色されており、
誰かがそこで修行されています。

源宗坊寺
たぶん修行大師像だと思います。
その上は…お不動さんっぽいですけど、正確には分かりませんでした。

これ、かなり高い位置にあるんですよ。なので良く見えなかったのです。
あんな高いところにまで仏像を設置したり彩色したり…
やはり気合いが入ってます。
そこかしこに情熱をビシビシ感じます。
私の感じた情熱が少し皆さまにも伝わったでしょうか?

あ、まだ龍王をご紹介できていない…!
まだまだあるんです…龍王も外せないな…すみません!
また次に持ち越しさせていただきます。

その3にてラストにします、今度こそまとめます!
しばしお待ち下さい。


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