広島の大仏さまを巡る旅。
広島と言えば日本三景のひとつである宮島、でもって厳島神社に行くのが本道でしょう。
もちろん、本道も経験すべきですし、したいのは山々ですが!
なにせ時間が足りません…
同じ神社仏閣でも大仏マニアのハンダが今回何よりも優先させたのは、
広島県呉市の山奥にある源宗坊寺です。
源宗坊寺は知る人ぞ知る、コンクリートの手作り仏像がひしめき合う、
かなり個性的なお寺さんで、前々から行きたいと熱望していた場所です。
言わば今回の旅のメインディッシュ!
もちろん大仏さまもいらっしゃり、私的にはもう!ヨダレが出そうです!
ということで、早起きしまして呉市の憧れの源宗坊寺へ!
事前に聞いてはいたものの、思った以上に細い、これは軽自動車でなきゃ走れないな…
っていうような坂道を登り、お寺に辿り着いたのはまだ9時前でした。
お寺の入り口らしき場所には、
噂どおりの素敵な仁王さんが道の脇に立ってこちらを睨んでらっしゃいます。
凄みを効かせていながらも、
どこか優しげな温かみを感じさせる作風。
カッコイイ&超キュート!
通常、仁王さんと言えば、寺院の門の両脇にいらっしゃり、
金網やアクリル版が張っている中に入っていることが多いので、
なんとなく通り過ぎてしまう方も多いのでは?
でも、これは通り過ぎられません!
このインパクト!スルーできないでしょう。
門の中にいないので、360度ぐるっと拝ませていただけるのがまたイイです。
この苔むしてる風情がグッときますねー!
リスペクトしている仁王写真家さんの影響で、ディティール写真なんか撮ってみました。
一部指が破損して、お皿に置かれてありましたが、それ以外はご健在の様です。
素敵な仁王さんに序盤からテンション上がりまくりのハンダだったのですが、
その先で思わぬトラブルが!
入り口のドアが…鍵がかかっていて開かない!
え?!!
ここまで来てそんな…!
何か方法はないのかと…
地図を見てみると、この門以外にも行く道はあるようです。
「源宗坊寺入口」と書かれた場所から、さらに少し登山道を登ったところに駐車場があり、
そこから本堂の方に行ける道があるようです。
よし、この駐車場側からのアプローチで行ってみよう!
と、再チャレンジ。
こちら側は、イノシシ除けのトラップみたいな線はあるものの、
門があるわけではなく、なんなくお寺の敷地内に入れました。
ですが…本堂や住宅っぽい建物に何度か声をかけてみるも、返答はなく。
誰もいない、しーーんと静まり返った山の中、門も閉まってたのに、勝手に入って撮影するとか…
盗み撮りするみたいでなんだか嫌だなぁ。
どうしよう…やっぱり来るの早すぎたかも…と、しばらく駐車場付近でウロウロしておりました。
するとその時、一台の車が駐車場に!
参拝客か?お寺の方か?
「あの…こちらのお寺の方でしょうか?」と声をかけると、
「そうですよ」
やった!ここぞとばかりに伝家の宝刀
「大仏さまにお会いしたくて東京から来ました!」
を抜いてしまいまして
「あら東京から、車で?!! まぁ、どうぞどうぞ!」
と本堂に入れてもらい、お茶やお菓子を出していただいた上に、
古い写真を見せていただいたり、案内までしていただくという…
身に余るおもてなしを受けてしまいました!
お寺さんはだいたいお心がひろく寛容ですが、
たまにはウェルカムじゃない対応を受けることもあり…
こんなに歓迎されたことはいまだかつてなく…
本当に、泣きそうなほどに感激しました!
ということで、信者以外の方はなかなかお目にかかれないという、
本堂の御本尊を撮影させていただけたので、ご紹介いたしましょう!
迫力の不動明王さま!
しかも四臂(しび=四本手)の不動さまですね。
こちらも仁王さん同様、凄みの中に優しげな雰囲気があるような。
どこかしらポージングも可愛らしくみえたりして。
脇侍に薬師如来さまと、十一面観音菩薩さま。
シルバーとゴールドのお顔が双子のようにソックリです。
秘かに「コンクリ仏界のきんさんぎんさん」と呼ばせていただきたい感じです。
仁王さんといい、御本尊といい、どれも作風が一緒ですよね。
こちらの源宗坊寺は、ご案内してくださった方のおじいさまにあたられる、
稲田源宗坊という方が開山し、コンクリートや赤土でもくもくと仏像を作られた、
情熱の結晶!みたいなお寺なのです。
とにかく、そのほとばしりまくっちゃってる、情熱がスゴい!!
ああ、興奮のあまり長くなってしまった…
まだ大仏さますらご紹介出来てませんが…今日はこのへんで。
さらなる迫力が待ち受ける大仏さまとの対面は、次回をお楽しみに!
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