霧の丹沢:鍋焼きうどんを希求して(後編) | 安らぎと豊かさの杜 ~ココロの宿る場所~

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人体宇宙の不思議、精妙さ、叡智と、
こころの世界を描いています。
自分らしい毎日を過ごすスパイスになれば幸いです。

※長文ご容赦

(前編はコチラ

地球・生命(いのち)の詩TM


自分の中にある「恐れ」への挑戦。


未知であるが故に押し寄せる恐怖。無知は死の影。



未知の先にあるのは恐怖か喜びか。


喜びにフォーカスすれば、未知ほどワクワクするものもない。しかし、未知に恐れおののくその心はいつから芽生えたのだろう。



チャレンジとは扉を開くことだドアパンチ!


未知の先に出逢ったときの自分を体験する素晴らしい試みだラブラブ!



未知の先には恐れる何物も存在し得ない。


ただ、今ここに、未知を恐れている自分がいるだけだ。


喜びにフォーカスできるなら、恐れなど存在しない。


恐れを克服したいなら、一歩を踏み出すか喜びにフォーカスするしかない。


未知が恐れなら、未知と遭遇する経験は人を強くする腕。


恐れているだけでは何も進まない。


僕はまだまだ喜びにはフォーカスできない。


だから山に挑むのかもしれない。


アメーバ


雨山登頂のリベンジを果たした僕の心は晴々としていた。


しかし外は雨が降ったり止んだり・・・雨


地球・生命(いのち)の詩TM
左:晴れた日の展望 右:この日の展望


夕刻から降り出す予定だった雨は、すでに昼前に降り出していた。


休憩することなく、足早に一般登山道にて鍋割山を目指す。



快適な登山道音譜


落ち着きを取り戻した心には周囲の景色が映り込むキラキラ


地球・生命(いのち)の詩TM


切り立った尾根道の両サイドは崖っぷち。


地球・生命(いのち)の詩TM


もしここに木が生えていなかったら、この尾根は崩落してるはず・・。


まるで日本庭園のような道。


地球・生命(いのち)の詩TM


なんと贅沢な眺めだろうか。


地球・生命(いのち)の詩TM


雨は降ったり止んだり。


登山道の脇に立つこの古木も・・・


地球・生命(いのち)の詩TM


その根でしっかりとこの山を支えていた。


地球・生命(いのち)の詩TM


沢筋の一番上。


そこはまさに、川が誕生する最初の場所。


地球・生命(いのち)の詩TM


この水はいったいどこから来たのだろう?


どこかの土地で上空の雲となり、ひょっとしたら地球の反対側から辿り着いた一滴があるかもしれない。


そんな水の一滴一滴によって、僕たちは生かされている。



生命(いのち)は、その力によって輝きを増す。


地球・生命(いのち)の詩TM


アメーバ

ついに雨が本降りとなる。


自然と戯れていた心は一変して、何も見えなくなる。


目的地に着くことだけが頭の中を占領する。写真など撮っていられないガーン




鍋割山山頂まで、残り500m。


ここまで思いのほか長い道のりに感じていた。地形図の距離感が読めていないw


百均の雨合羽の中で体が火照る。皮膚呼吸がしにくく、苦しくなる。




残り500mに希望を繋ごうとするが、


ここから急な斜面を階段でひたすら登るルートとなる。


足が上がらない・・。雨は降る。


アメーバ


やっとの思いで辿り着いた鍋割山山頂。


ゴールデンウィークにも拘らず、ここまで誰一人として出逢うことがなかったというのに、山頂にはたくさんの人がいた目



1時間40分の紆余曲折を経て鍋割山荘に到着グッド!


これぞまさしく天竺(てんじく)なり~ラブラブ!


地球・生命(いのち)の詩TM

混雑する山荘で、希求し続けた「鍋焼きうどん」を注文する。


『鍋割山(なべわりやま)の鍋割山荘で鍋焼きうどん』音譜(3回早口で唱えましょう^^)




みんなが鍋焼きうどんを注文するので出来るまでに時間がかかる。


待っている間、お茶入れをしているスタッフに山の情報を尋ねてみた。



:「後沢尾根から清兵衛ノ沢大滝への分岐には何か目印はありますか?」


スタッフ :「え?清兵衛ノ沢大滝ってどこだろ??」


:「・・・・」




そのスタッフはキッチンの中にいたご婦人に聞いてくれた。




スタッフ :「この人、清兵衛ノ沢大滝へ行きたいんだって」


ご婦人 :「ん?清兵衛ノ沢??ちょっと待ってね。道案内は主人が詳しいから」




忙しい中、山荘のご主人が応対してくれた。




:「清兵衛ノ沢大滝へ行きたいんですけど、後沢尾根からは何か目印みたいなものあるんですかねぇ?」(ないことを予測していたが、一応聞いてみたかった)


ご主人 :「え?清兵衛ノ沢って、そんな危ねぇとこいくの?!目印なんてあるわけねぇ。(やっぱり・・)地図見れんなら。あんなとこ危ないよ、急だからねぇ」


:「ええ。それは分かってるんですけど、右岸を降りていこうと思って」


ご主人 :「ああ・・・。でもこの雨だからなぁ。気をつけた方がいいよ~」



右岸が唯一のルートであり急登であることは3月の時に下から確認していたので分かっていた。ご主人もそれを知っているようだった。

でも、こんな風に言われるとは思ってもいなかった・・ガーン


そこに間髪入れずにご婦人が言い放つ。




ご婦人 :「ごめんね~。忙しいと口がきつくなるからからさぁ。でも命は一つしかないんだからね!死んじゃぁおしまいだよ!」


:「それはそうですねあせる


ご婦人 :「最近はよく事故が起きてるんだから。県警の人からも言われてるのよ、注意を促してくれって。ホントに。行くなら気をつけなよ~。命は一つしかないんだから!」



聞くんじゃなかったかな、という気持ちがしていたシラー


ストーブで冷えた体を温めながら、再びお茶入れのスタッフと会話を交わした。




:「山ノ神渡ノ沢右岸尾根から雨山経由で来たんですけど、ゴールデンウィークなのに誰にも会いませんでしたョ」


スタッフ :「えっ?!山ノ神渡ノ沢って、今の時期にあんなとこ登ってくる人いないよ。夏だったらヘルメットかぶって沢登りの人がたまにいるけど、この時期だし雨だから普通登ってこないよ」


:「山ノ神渡ノ沢右岸尾根は今回で2回目なんですョ」


スタッフ :「ならポイントは分かってるんだ」


アメーバ


そうこうしているうちに待ちに待った鍋焼きうどんが出来あがった恋の矢


ジャジャーン音譜

地球・生命(いのち)の詩TM

きっかり1,000円です・・汗




うどんをすすりながら、頭の中は下山ルートのことでいっぱいだった。


予定した通りに清兵衛ノ沢大滝ルートを取るか、それとも助言にしたがってルートを変更するかむっ




そしてこんなことも考えた空想




こういうところでいろんな人に接していると、何か特別なものを感じ取るセンスが身につくのかもしれない。


実際、僕は自分の中の「恐れ」を克服するために山に挑んだ。


その動機は常に危険と隣り合わせだった。


危険なラインのギリギリまでいかなくては克服できないと思っていたからだ。


今回の計画では、その目的を完遂するための最後のラインとして清兵衛ノ沢大滝ルートが必要だった。


ここのスタッフは、僕の中に存在する危険を見透かしていたのかもしれないと。




屋根を打つ雨の音がひとしきり大きくなっていた。


アメーバ


食べ終わった器を返すとき、僕は感謝の気持ちを込めてスタッフにこう言った。


「ルートを変更して後沢を降りることに決めました」


スタッフはただ「そうですか」とだけ返答した。


山荘のスタッフ全員の愛情がスパイスされた美味しいうどんだったラブラブ天ぷらうどん。




外は大雨台風


もし雨が降っていなかったら、何を言われようと間違いなく予定ルートを降りていた。


春の雨が分水嶺となった。


予定通りに清兵衛ノ沢大滝ルートを降りたとしたら、寄沢を渡渉できない可能性もあった。


登山道に振り落ちた雨は、沢のように流れていた汗



後沢尾根から清兵衛ノ沢大滝への下り口がほぼ特定できた。


そのポイントに後ろ髪を引かれつつ通過して、後沢ルートへと取りついた。


後沢本流に出る頃には雨は止んでいた。



美しい緑が再び心に響いてきた。


地球・生命(いのち)の詩TM

小さな沢に降り注いだ雨は大きな流れになっていた。


地球・生命(いのち)の詩TM


三段梯子を恐る恐る渡って川筋を下っていく。


地球・生命(いのち)の詩TM


整備された道のなんと有り難いことかラブラブ!


最後に思いがけず粋なプレゼントを頂いた。



山頂から寄沢出合まで1時間50分の道のりだった。


アメーバ


あれほど降った雨はすっかり上がっていた。


雲の隙間から薄っすらと太陽が顔を覗かせる晴れ


青空がこんなに有り難く感じたのは久しぶりのことだったキラキラ


地球・生命(いのち)の詩TM


今にして思えば、束の間の雨。


リベンジの間中、天候は僕に味方してくれたじーん


そして、


新たな挑戦の間にも、やはり天候は僕の見方をしてくれた感涙




予定したルートを行くことはできなかったが、清々しい達成感に満たされていた。


計画が無謀だったとは思わない。


状況に応じて計画を変更できる柔軟さと勇気を試されたようだった。


この日授かった勇気は、僕の中に深く深く潜行していった。




期を改めて、清兵衛ノ沢に挑戦したいグー

あと山ノ神渡ノ沢も、かなにひひ

・・・って、これじゃぁトレッキングじゃなくて登山になっちゃうかナ?


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