開運童子のブログ -22ページ目

雨のあとに虹・Part2 その35

「久美ちゃんは危ないから下がっていてね。」

育子が言うと

「はい。」

久美子は素直に言うとすぐに後ろにへ下がるとナイフを持った男が育子に向かって来たのであった。

「えいっ!」

育子が言うと同時に男は投げ飛ばされていた。

「今度は俺が相手だ。」

もうひとりの男が言うと育子にナイフを向けて振り回すとると育子は男の手首を強く掴んだのであった。

「痛てえ!」

この男も悲鳴を上げたのである。

「みんな悲鳴を上げて情けないね。」

育子はさめた声で言うと男を投げ飛ばしていた。

「警部。」

菊池が言うと

「どうかしましたか?」

桜田は言った。

「黙って見ているだけでいいのですか?」

菊池が言うと

「官房長にはおとなしくしていろと言われているからね。」

桜田は言った。

「これは暴力事件ですよ。」

菊池が言うと

「悪党どもが経営者や女性に殴られたというのもみっともない話ですね。」

桜田は言ったあとにすぐに外を見ると覆面パトカーから町島たちが歩いてくる姿が見えていた。

「そこまでだよ!」

涌本が大声で言うと俊之に久美子と育子はすぐに湧本を見た。翔太と矢島は周囲を見回していて状況を見極めていた。関口も直子と泰子を見たあとに涌本を見て目を見張ったのである。

「何があったのですか?」

久美子が言うと

「よく解らないわ。」

育子は言った。

「お前たちにこれが何だか解るか?」

涌本は言うと左手に持っているダイナマイトを見せて右手に持ったのライターに火をつけようとしていたのである。

「あんな物を持っていたのか?」

翔太は悔しそうに言った。

「もうここまで終わりだよ。」

涌本は言うとダイナマイトに火をつけようとライターの火をダイナマイトにつける寸前であっったがピストルの音がして大きく響いていた。ピストルの弾は涌本の腕をかすめて倉庫の壁に突き刺さっていた。涌本の手からダイナマイトがいつの間にかダイナマイト落ちたのである。

「今田だ!」

翔太は言うとダイナマイトを素早く拾っていた。

「そのくらいでやめておけ。」

誰かの声が聞こえて涌本は声の方を見ると江紫組の組長である町島義介と若頭の柳田正人が立っていたのであった。

「町島さん。」

湧本は驚いた顔で町島を見て言った。

「ここにいる高村さんはわしの生命の恩人でだから何が何でもわしが守らなければならない。」

町島は言った。

「総武のトップがあんたの恩人だとはどういう事ですか?」

湧本が言うと

「高村さんに何かがあればわしの江紫組が生命がけで守ると約束しているという事だよ。」

町島は言った。

「町島さんと約束があったわけではないですよ。」

俊之が言うと

「ここはわしに任せてください。」

町島は微笑んで俊之に言った。

「これでお前たちも状況が解っただろう?」

柳田は言った。

「そんな物騒なものを出してもお前に火をつける意思はないはずだ。」

町島が言うと

「畜生!」

湧本は言っただけでそれ以上に何かが出来るはずもなかった。

「高村さん。」

町島は俊之の目を見て言った。

「何でしょうか?」

俊之が言うと

「これで終わりになりましたよ。」

町島は笑顔になって言った。

「僕も大げさにしたくないと思っています。」

俊之が言うと

「これで手締めにして良いですね?」

町島は言った。

「何と言うことだ。」

湧本が言うと

「今度高村さんに迷惑をかけたらお前に明日はないぞ。」

町島は湧本を睨みつけて言ったのであった。

雨のあとに虹・Part2 その34

「もっとスピードを出せないの?」

育子が言うと

「ここでスピード違反をして警察に捕まったらどうにもならないよ。」

翔太が言った。

「そうだよね。」

育子が言うと黙って前を見ていた。助手席の育子は信号待ちをするとイライラと落着かないようであったが翔太の運転時術は高いので渋滞もすり抜けていたのだ。育子の苛立ちを静めるように携帯電話が鳴ると育子はそれを耳に当てたのであった。

「育子さん?」

電話の向こうで久美子は言った。

「久美ちゃん。」

育子が言うと

「こちらはもうすぐ着くけれどどうですか?」

久美子は言った。

「こちらはまだ時間がかかりそうから待っていてよ。」

育子は短く言った。

「解りました。」

久美子が言うと

「あとでね。」

育子は言うとすぐに携帯を切った。

「もう少し時間がかかるそうです。」

久美子が言うと

「少しスピードを出しすぎたかな?」

矢島は運転をする自動車のスピードを緩めずに言ったのである。

「このやろう!」

関口は言うと殴りかかっていったが湧本たちの人数が多かった。

「女だからってバカにしないでよ。」

泰子も言うと数人の男たちを相手にしていたのであるが

「そこまでだよ。」

涌本は落着いた口調で言うと関口は涌本の方をすぐに見たのである。いつの間にか直子が涌本に捕まっていてそれを見た関口と泰子は手出しが出来なくなっていた。

「やめてよ。」

直子が言うと20人ほどの集団は関口や泰子を殴り始めていた。

「おとなしくしていればいいものをバカだよ。」

湧本は言った。

「やめてよ!」

直子は叫んだのであるが声は倉庫の中には響いても無視されていた。

「そろそろ終わりにしようか?」

涌本は言うとピストルを直子のこめかみに当てたのであった。」

「直子さん。」

関口が悔しそうに言うと

「私がバカだった。」

泰子は言った。

「これでさよならだね。」

湧本が静かに言った時に

「終わりになるのは君たちだよ。」

突然に俊之の声が倉庫に響いたのであった。

「誰だ!」

涌本は声がした方向を見ると俊之に矢島と翔太が立っていて少し後ろに久美子と育子もいるのが見えたのである。

「僕の友人をもてなしてくれたようだね。」

俊之は言った。

「みんなはどうしてここが解ったのですか?」

関口は言った。

「総武のトップに北京五輪の卓球選手とは凄いメンバーが来たね。」

涌本は直子を捕まえた手を離さないで言った。

「友人を返してくれればそれですべてをなかった事にするよ。」

俊之が言うと涌本をはじめ20人の男たちは俊之に気をとられていて隙があった。

「えい!」

泰子は言うとその一瞬の隙をついてついて涌本に殴りかかっていた。それを見た翔太は直子を掴んでいた涌本に向かってすぐに走りだしたのであった。翔太は魔になる男たちを本気で拳で殴って蹴りをいれたのである。

「邪魔だぞ。」

翔太は言うと男に攻撃をした。翔太の攻撃は確実に腹部や顔面を直撃していたのである。

「直子さん。」

関口は言うと

「ありがとう。」

直子は言った。湧本から直子を引離して泰子にとふたりで久美子がいるところまで連れて行こうとしたのであった。

「えいっ!」

矢島は向かって来る男たちに言うと柔道技を豪快に決めていた。ある男は投げ飛ばしてもうひとりの男には腕を取って間接を外すという荒業を見せたのであった。

「痛てえ!」

男は泣き出すような悲鳴を上げると

「お前らは情けない声を出しているな。」

矢島は言った。

「えいっ!」

翔太は男の腹部に蹴りを入れると男は倒れこんだままで動かなかった。

「僕からも攻撃をさせてもらうよ。」

俊之は言うと男の攻撃を呼吸ひとつ乱さずにかわしてから男に足を絡めて倒すと拳で腹部を攻撃したのである。

「痛てえ!」

男は泣き出すような悲鳴を上げたのであった。

「君も情けない声を出すね。」

俊之が言うと

「お前は俺に何をした。」

男は泣き出すような声で言った。

「僕は何もしていないよ。」

俊之は言った。

「嘘をつくなよ。」

男が言うと

「そう言うのであればあとでレントゲンをとってもらったらどうだい?」

俊之は言った。育子の前に来た男は育子と対峙していた。

「私に遠慮しなくていいからね。」

育子が言うと

「お前を北京にいけないようにしてやるぞ。」

男は育子気に言った。

雨のあとに虹・Part2 その33

「警部。」

覆面パトカーの中で菊池が言うと

「倉庫に行くようだね?」

桜田は言った。

「尾行に気づかれないように迂回します。」

運転を変わった菊池が言うと

「その方がいいね。」

桜田は静かに言った。

「私を騙したのね!」

泰子が言うと

「お前だって俺を騙したからお互いさまだろう?」

涌本は言った

「どうして私に嘘をついたの?」

泰子が言うと

「銀行に勤めている女を騙せばお金をうまく横領してくれると思ったのからね。」

涌本は言った。

「私をお金のために利用しただけだったの?」

泰子が言うと

「今頃気づくとはおめでたい女だな。」

涌本が言った。

「これで解ったでしょう?」

泰子が言った声が大きく倉庫に響いたのであった。涌本が振り返るとそこには関口と直子が立っていたのである。 
「そんな男に騙されていてはダメよ。」

直子が言うと

「そんな奴を放っておいて帰ろうよ。」

関口は泰子に言った。

「ばれたらようだから仕方がないな。」

涌本が言うと20人前後の男たちが現れて関口たちを取り囲んでいたのであった。

「僕に任せてください。」

俊之は携帯電話で春香に言うのを運転していた矢島も後ろの席にいる久美子も聞いていた。

「泰子さんは関口さんの知り合いなのよ。」

春香が言った。

「意外と世の中は意外と狭いですね。」

俊之は言った。

「うまくやってね。」

春香が言うと

「矢島や翔ちゃんがいますから大丈夫ですよ。」

俊之が言うと

「それに育子さんもいるから磐石よね。」

春香は落着いた口調で言った。

「お前ら!」

湧本は怒りに任せて言った。関口は直子を庇うようにして泰子を見て目で合図をした。

「そういうことなら仕方がないわね。」

泰子は言うと身構えたのである。

「俺たちが法律に触れる事をやっているのがその女優さんにばれたヤバイからね。」

涌本は言った。

「泰子さんの件だけでなくわよ。」

直子が言うと

「倉庫に積み上げてある品物は直子が倉庫に積んである品物が密輸品よね?」

泰子は言った。

「そこまで解っていたのか?」

涌本は言った。

「あたり前でしょ!」

直子は大きな声で言った。

「それなら仕方がないな。」

湧本が言うと関口は危険を察知していた。

「気をつけてよ。」

直子は関口に言った。

「直子さんはさがっていてください。」

関口は言うと素早い動きで湧本に殴りかかっていった。