被災地の子どものケアについてのヒアリング
昨日、稲富修二代議士、湯原俊二代議士と、宮城県における被災地の子どものケアについて、宮城県子ども総合センター、宮城県中央児童相談所(仙台市)、東部児童相談所(石巻市)を訪問させていただき、ヒアリングをさせていただきました。
宮城県の震災孤児数は、5月19日現在、80人に上ります。
内訳は、仙台市5人、石巻市24人、塩竈市2人、気仙沼市10人、名取市19人、岩沼市1人、東松島市4人、亘理町4人、七ヶ浜町1人、女川町6人、南三陸町4人となっています。
震災から2ヶ月近くは、自治体職員の皆さんや児童福祉士の皆さんが避難所を回って孤児を把握していましたが、学校が再開された現在は、学校からの情報が中心で把握しているとのこと。そして、悲しいことですが、学校で孤児の把握ができるようになり、数が増えているとのこと。また、被災地以外で保護されている孤児たちの情報も入るようになって数が増えているとのことです。
宮城県の震災孤児は、現在、親戚等による保護が78人。児童福祉施設入所者は、2人とのことで、ほぼ、親戚の方々のもとで暮らしていることは、少し安心できました。しかしながら、これから、いろいろな課題があることを、ヒアリングから確認できました。
子ども総合センターの本間所長のお話では、既に、子どものこころのケアチームが活動しているのですが、これから、子どもたちや子育てをする親御さんたちに、心の障害が出てくることが予想され、既に、その症状は表れているとのお話をいただきました。
保育園で被災した3歳の女の子は、保育園の手前まで津波が襲ってきた恐怖が影響してか、震災後から抜け毛、頭をたたく自傷行為、朝早く目覚める睡眠障害の症状が表れていたり、津波被害により家が浸水した4歳の男の子は、津波で車や魚が流れているのを見た恐怖が影響してか、言葉が出なくなり、赤ちゃん返りの症状が見えるとのこと。
日本では、心のケアに対応できる人材が圧倒的に不足しており、今回、心のケアを必要とする人々が多く生まれたわけで、今からでも、心のケアのできる人材を養成する研修を行う必要があることを確認できました。復興支援について、ハードの部分に目が行きがちですが、こういったソフトの部分は、見逃されがちですので、この課題は、復興ビジョンや2次補正に入れていただくよう声を上げたい。
そして、こういった課題を含め、これから、稲富代議士を中心に提言をまとめることになりました。
そして、その提言が、復興ビジョンや補正予算に入れていただくよう活動します。
本日、民主党の新人議員が離党会見をしました。
会見で、震災対応について批判をしたようですが、彼が、震災対応についての提言をまとめ、賛同する議員を集める活動を見たことはありません。
新人議員の中には、震災対応で走り回っている議員は多くいます。そして、結果を出している議員がいます。
パフォーマンスに心を砕く自分の姿が、有権者にどのように映っているかわからないのだろうか。
とりわけ、比例区で議席を与えていただいたなら、議員辞職をしてから、自分の信念を語るべきです。
いずれにせよ、民主党の恥部をあらためてさらしました。
国民の皆さんに、深くお詫び申し上げたい。
“がんばろう日本!”
花咲宏基