私は74才...
もう若くはございませんが
さりとて、まだ老婆でもございません。
夫と娘はいますが孫はおりません。
バアバにはなれない私です。
そんな私は、自称「黄昏マダム」...
枕崎のシンボル・立神岩。天を指している岩です。
じっと見ていると瞑想の中にいるようです。
今回は、先日ドライブの途中のアクシデントと
夫の秘密?を暴露いたします。
画像はお正月明けに
知覧武家屋敷に行ったの時のものです。
知覧は太平洋戦争末期、旧陸軍の特攻隊基地がおかれた町で特攻平和会館があります。
1週間前、指宿へのドライブの途中でした。
メーターパネルに
タイヤ圧を点検してください
と、警告灯が点灯。
わ~お、もう止めてよ~
恐る恐る走行し、途中のガソリンスタンドへ。
タイヤ圧を点検してもらうと赤い警告灯は消滅したものの
今度は黄色のメッセージが点灯。
武家屋敷通りは美しい石垣が細部まで手入れされいて、
その美しさが印象的でした。
夫にリードを引かれたハナは、時々振り返っていますが、
夫は後ろを振り向くことはありません。
夫は空気を読まないひとですから、
後ろを気遣うことホボホボございません。
メーターパネルには
空気圧点検後タイヤ空気圧警告システム再始動
ぎょぎょ、もう止めてよ~
こんな事態になると
夫の脳は最低最悪シナリオを作り出します。
これはパンクに違いない。
このままだとバースト起こすかも知れない。
そうなったらどうしよう。
JAFの会員だから来てもらえばいい…
「かも知れない」の最低最悪シナリオ。
そうなんです。
一時が万事こんな感じでございます。
先日、俳優の佐藤二朗さんが
「強迫性障害」をカミングアウトなさいました。
実は夫にもソレがあるのです。
最近は随分マシになってはおりますが
ひと頃はそれはそれはひどい状況でした。
不安がよぎったら、
遠方であろうが夜中であろうが
重要な要件の途中であろうが関係なく
確認せずにはいられなくなります。
本人の辛さは当然ですが
それに付き合わされる家族こそがいい迷惑。
私の眉間のシワとほうれい線が濃くなったのは
間違いなくコレでございましょう⁈
何かの出来事や何かを思い出した時、
不安が着火!
その不安が緊張を生み、緊張が恐怖へと…
もう大火事です。
「大丈夫よ!」など、
なんの気休めになりましょうか?
佐藤二朗さん、辛いでしょね~
でも勇気を出してのカミングアウトは
大きな前進だと思いますよ。
おやおや、門の前にカッパさんを置いてあります。
進入禁止なのでしょうね。
ところで
私たち夫婦がクリニックの開業を辞めたのも
田舎への移住を考え出したのも
実は夫のメンタルのため…だけではございませんが
コレは大きな理由の一つでございます。
夫は、俗にいうコミュ障(コミュニケーション障害)
でもあります。
人間関係の構築が上手くできない。
すぐにケンカやトラブルを起こす。
今ではコミュ障も随分よくなりましたが
自己顕示欲と承認欲求の強さが
邪魔しているのは否めません。
知覧も年々観光客が減っているのかもしれません。
この日は休日でしたが、人の気配は僅かでした。
日本中が寂れていくのは致し方のないことでなのしょうか?
夫は、大学の医局勤務中に父親が倒れて
クリニックを引き継ぎ開業医になったのですが、
いろいろあって、50代中半過ぎてうつ病を発症し
2年間の自宅療養を経て勤務医になりましたが
その時、年齢は60才でした。
サラリーマンだったら定年です。
長年開業医、ですからサクッとは参りません。
勝手が違うのは覚悟していても
感情を抑えるのは大の苦手ですから
あっちこっちでトラブルおこしてはケンカして
もうや~めた!の繰り返し
ですが、時間と経験は薬にもなりまして
中にはこんな我儘な夫を快く受け入れて
大切にしてくださる方が出てくるんですよね~
実に神様のようなお方が…
愛と尊敬、自己重要感に満たされると
夫の強迫性障害やコミュ障は
少しづつ改善に向かってまいりました。
※誰もが愛されたいし尊敬されたいのです。
幼児期の「未完の事柄」を完了させるのに
遅いということはありません。
夫は、今73歳です。
人生で今が一番幸せだと言っております。
いえいえ、まだまだ、これからですよ。
もっともっと幸せにしてあげますからね!
ナンチャッテ!
これからも健康で
長~く働いて頂きましょね~
ふふ。
終わり良ければ総て良し!
これが究極の終活ではないでしょうか?
黄昏マダムでした。