70代夫婦の移住/人生は浮き草のように | Tasogare-Madameの日常

Tasogare-Madameの日常

「結婚はビジネス、夫は商品!」これが私の結婚哲学です。70代夫婦には引退という概念はありません。そんな老夫婦の日常です。

私は74才...

もう若くはございませんが
さりとて、まだ老婆でもございません。

夫と娘はいますが孫はおりません。
バアバにはなれない私です。
そんな私は、自称「黄昏マダム」...

 

 

 

※本物の焼酎好きにはたまらない白波ブランド。

ここは「薩摩酒造 花渡川上流所 明治蔵」です。

枕崎から指宿へドライブ。その途中に開聞岳を目の前にした

白波の巨大工場があります。その規模は圧巻です。

 

 

 

 

昨年秋、9月下旬。

私たち夫婦はこの最果ての港町に移住して参りました。

住めば都などと、ありきたりの言葉にはまだ程遠い

私でございます。

 

 

この寂れた港町はただの漁港ではございません。

日本料理には欠かすことのできない、あのお出汁。

そうです。あの鰹節の生産地なのです。

 

 

生産量日本一!

カツオを積んだ大型トラックは

毎日全国に向かって走っています。

なんと、鰹節工場は50軒もあるらしいのです。

 

 

 

だから、そうだったのか?

あの怪しい匂いは鰹節のせいだったのか?

納得!

「くさや」よりましかもしれません。

 

 

 

 

※枕崎のシンボル立神岩です。

すぐ傍には最高のロケーションを目の前にする

無料のキャンプ場があります。

 

 

 

 

枕崎市内のどこにいても

風向き次第では何とも言いようのない

クサい臭いが…プ~ン(涙

 

 

あれは引っ越ししてきた最初の夜でした。

風を入れようと寝室の窓を開けると

クサツ!

 

 

なに?この臭いは…

新居の周りは畑ばかり。

これは畑に撒かれた肥料に違いない⁉

と勝手な思い込み。

 

 

 

※全国からキャンパーたち訪れる火の神キャンプ場。

料金は無料です。最高のロケーションで最高のキャンプ。

駐車場も無料、安心の車中泊。駐車場横にはトイレ&シャワーも設置。

 

 

 

 

都会生活なら異臭騒ぎ。

この悪臭は警察に通報したがいいのか?

なんて考えはしたものの

引っ越し疲れで意識モウロウ(笑)

 

 

 

翌朝、夫が凄い慌てようで

2階の私の部屋に駆け込んできました。

夫:「おい、起きてくれ!大変なことが起きてるぞ!」

妻:『どうしたの?』

夫:「玄関に糞尿が撒かれている」

妻:『えーーーーー!』

 

 

 

ヘビースモーカーの夫は

早朝玄関先でタバコを吹かしていると

例の怪しい臭いがやってきたそうです。

これはなんだ?

しかもサンダルの足元が濡れている…

 

 

 

※いつ見ても感動する景色ってたまりませんね。

キャンプ場は私とワンコの朝散歩のコースでもあります。

この景色を見ながら芝生の上をゆっくり歩くのです。

朝陽、空、海、街中の公園では味わえない醍醐味です。

 

 

 

 

目まいがしそうな臭いといい、足元の濡れ方といい

これは糞尿を撒かれたに違いない…❓

 

 

 

夫:「誰かの嫌がらせだ」

妻:『誰かって、いったい誰なのよ』

夫:「近所の人かも知れない」

妻:『近所の人って?どうして?」

夫:「俺たちはよそ者だから」

妻:『えーーー、そんな…」

 

 

 

夫:「この濡れたところ、そうだろう?」

妻:『あ、これね。

この水は引っ越しで玄関が汚れていたから

私が水撒いて洗ったのよ』

 

 

 

夫:「では、この臭いはなんだ?」

妻:『これは、畑の肥料の臭いじゃないの?』

 

 

 

夫:「こんなクサいところは住めん。即刻次を探してもらおう」

 

 

 

これが日本一の鰹節生産地の臭いだなんて知る由もなく…

そのことを知ったのはずっと後でした。

 

 

 

 

 

 

 

枕崎の人たちには当たり前の臭い、この臭いがこの町の特徴…

私たちもこの臭いに慣れるのかしらね~?

こんな臭い、絶対に慣れるわけがない…

 

 

しかし…

 

 

どんなに抵抗しても抵抗しきれないものが

誰の中にも備わっていると、後々知るのです。

 

 

 

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

黄昏マダムでした。