私は73歳、もう若くはないが
さりとてまだ老婆でもない。
夫と娘はいるが孫はいない。
バアバにはなれない私は
自称「黄昏マダム」
陽が沈む前の僅かな時間を黄昏時という。
この神秘的な時間を人間に当てはめると
ちょうど私たちの年齢ではないだろうか?
私はもうすぐ74才になる。
酸いも甘いも嚙分けてきた…つもり。
人生の裏も表も知り尽くしてきた…つもり。
あの孔子でさえ70才になった心境を
「七十にしてノリ(矩)を超えず」と…
人間の成長はいかに遅いのでしょうね。
私たちは鹿児島県枕崎市に移住しました。
鰹節と焼酎で有名です。
夫は老人保健施設で働く内科医師。
短絡的な夫と戦略的な妻の珍道中が
誰一人として知らないこの田舎街で始まりました。
ところで、ここは終の棲家となるのでしょうか?
それともまたまた次なるステージが現れるのでしょうか?
今度こそ黄昏マダムに
神秘的な時間はやってくるのでしょうか?
ne~
さて、時は2か月前…
ここは鹿児島市内です。
そして向こうに見えるのは桜島。
9月末の吉日です。
鹿児島、城山観光ホテルの部屋から見たダイヤモンド桜島。
朝日が私たちを歓迎してくれました。前途は揚々...か?
チェックアウトすました私たちは
もっと奥地に向かわなくてはなりまはせん。
その前に、ペットホテルで待っているワンコを
お迎えに参ります。
お昼過ぎ、新居に引っ越しのトラックが到着します。
勤務先が準備してくれた新居は戸建て、どんな家でしょうか?
一応、新築と聞いていますが…
引っ越し先まで娘が同行してくれました。
家族の有難さをひしひしと感じる時間でしたね。
鹿児島市内から山越えすると、見渡す限りの茶畑。
行けども行けども続く茶畑。
これは圧巻です!ここは知覧の茶畑です。
初めての景色は緊張を呼びます。
この景色の先に、私たちのセカンドステージが待っている…
車嫌いのワンコも何とか長距離ドライブに耐えてくれました。
そして、このドライブがお気に召したのか
その後ワンコに変化が現れるのです。
そうなんです。
ワンコは車が大好きになってしまいました。
もう、はやく~言ってよw
一方、この私はこの数ヶ月、いろんなことがあり過ぎて
思いのほか心身が限界に来ていたようです。
あまりの環境の変化、理想と現実のギャップに
心が崩壊しそうになってしまったのです。
ある日、一人で車を走らせた時
峠の展望台からこの景色を見てひどく感動しました。
何と美しい処に来たのだろう…
すると、私の中の大きな波が引いていくような気がしたのです。
ここは鹿児島県枕崎市です。
向こうに見えるのは指宿の開聞岳です。
「木を見て森を見ず!」と言いますが…その通りかも?
久しぶりのブログでした。
最後までお読みいただき有難うございました。
黄昏マダム