70代夫婦の移住・最果ての港町ブルース! | Tasogare-Madameの日常

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「結婚はビジネス、夫は商品!」これが私の結婚哲学です。70代夫婦には引退という概念はありません。そんな老夫婦の日常です。

私は73歳、もう若くはないが
さりとてまだ老婆でもない。

夫と娘はいるが孫はいない。
バアバにはなれない私は
自称「黄昏マダム」

 

 

 

※美しい海岸線にある人気のキャンプ場。向こうに見えるのが枕崎市街です。

 

 

ここは鹿児島県枕崎市、最果ての港町。

鰹節と芋焼酎で有名です。

人口は2万人弱。

その内の半分は高齢者。

まあ、日本中がそうでございます。

 

 

 

 

 

枕崎に来てからというもの

頭の中で森進一の「港町ブルース」がリピート。

 

 

歌詞の最後のフレーズが沁みるわ。

女心の残り火は 燃えて身を焼く桜島

ここは鹿児島 旅路の最果てか

港、港町ブルースよ

 

 

確か、森進一は鹿児島出身ではなかったかしら?

昭和の大物歌手です。

昨今世の中は昭和レトロブームとか。

 

 

 

 

 

わざわざ昭和回帰しなくても

この町はずーっと昭和だったに違いない。

失礼かもしれないがそんな気がします。

新しいものなど何処にもはございません。

 

 

 

 

 

 

 

デパートも無い。

映画館も無い。

ショッピングモールも無い。

IKEAもCostcoも無い。

マックも無い。

スタバも無い。

もちろんユニクロも...無い。

 

 

 

 

お金を使うところが無い。

あ〜、黄昏マダムの枕崎ブルース。

 

 

 

 

今でこそこのような冗談が言えますが…

新居の周辺は空き家だらけ。

不動産屋のおじさんは新興住宅地と…???

町は人通りも少なく、軒並み錆びたシャッターが

目に入ってまいります。

 

 

 

 

 

ちょっとお茶でも?

とお誘いできる友人もいませんが

一人で入れるカフェもない。

ファミレスもない。

 

 

 

 

※私の部屋から見える景色。ここには音がない。

 

 

 

こんなところにいたら

うつ病か認知症になってしまう。

私の人生の最後はこんなはずでは無かったはず。

即刻脱出しなければ...

 

 

 

 

しかし、脱出するにしても

半年待たなければなりません。

夫の雇用契約がそうなっているのです。

あ~ぁ、神様、私はダブルバインドです。

 

 

 

 

※何とか片付いたキッチン。近所の方々は家庭菜園で大忙し。

 

 

 

そうこうするうちに

最初のお給料日がやってまいりました。

 

 

 

振り込まれた金額を見るなり、わ~ぉ😵

何ともゲンキンな私でございます。

もうこれこれ。何よりの薬です。

 

 

 

※お隣の奥様から頂いたサツマイモ。大切に育てられたのでしょう。

 

 

 

 

※ロイヤルのスイートポテトを思い出して作ってみました。

形はいまいちですがレモン汁を加えたことで爽やかなお味になりました。

 

 

 

都会暮らしは楽しいけれど

そのためにどれほど贅沢したり

見栄張ったりして来たのでしょう?

本当にお金をかけていたんだな~って…

 

 

 

 

あ~、長年の呪縛が溶けていく...

 

 

 

 

最後までお読みいただき有難うございました。

 

 

 

 

黄昏マダム