虹の約束♪ -16ページ目

虹の約束♪

「いつも喜んでいなさい・・・」

「いい名だな、お前らしい名前だ」

 

「私らい?」

 

 

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「少なくとも俺は、お前といると、今まで知らなかった世界へ行けるような気がする。

俺たちの、『アケト』という名前は俺が付けたんだ。

地平線という意味で、俺は一度もエジプトを出たことがない。

だから地平線の向こうには何があるのか、いつかこの眼で見てみたい。

色々な国や場所に行って、旅をしてみたいんだ。

そこには何があるのか、実際にこの眼で見て感じたい。

お前といると、それがいつか叶うかもしれないって思えるんだ。

不思議だな、そんな気持ちになったのは初めてだ」

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

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・・・

 

「アルっていう名は、お前の国の言葉だろう。どういう意味なんだ?」

 

「希望がある、夢がある、命がある、未来がある、という意味。

お父さんがつけてくれた。そんなこと、今まですっかり忘れていた」

 

 

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アルは自分の名の由来を思い出し、唖然としてしまう。

 

空を見上げた。溢れそうな涙を何とか吞み込んだ。

 

私には希望も夢も命も未来も、明るくキラキラと眼の前に輝いて存在していたのに、

それに気付かず全てを自ら手で壊してしまった。

 

ここに来たのは、人生をやり直すためではないのは承知している。

 

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自分の魂が地獄へ落ちないために、与えられた最後の時間なのだ。

 

それは自分が幸せになるためではない、誰かを幸せにするあためなのだ。

 

ラーモセは眼を細め、言った。

 

「いい名だな、お前らしい名前だ」

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

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Amazing grace, how sweet the sound 

That saved a wretch like me 

I once was lost, but now am found 

Was blind but now I see 

 

 

'Twas grace that taught my heart to fear 

And grace my fears relieved 

How precious did that grace appear 

The hour I first believed 

 

Through many dangers, toils and snares 

I have already come 

'Tis grace has brought me safe thus far 

And grace will lead me home 

 

When we've been there ten thousand years 

Bright shining as the sun 

We've no less days to sing 

God's praise Than when we first begun

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

アルはなかなか眠れなかった。

 

自分がここへ来た理由はなんだろう。初めから意味などなかったのか。

 

自分がいることで他人にまで迷惑がかかるなら、存在理由などあるはずがない。

 

 

 

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それなのに、生きたいという本能が芽生え始めていた。

 

以前は、誰からも必要とされていないのに、生きている意味などあるはずがない、死んでやろうと・・・

 

なのに今は、それでも生きたいと思った。こんな気持ちは初めてだった。

 

きっとラーモセがそういう気持ちにさせてくれたのだと、アルは思う。

 

ここでは強くなくては生きてはいけない。

 

強くなろう、少なくともラーモセのために強くなりたかった。

 

 

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それに卑屈になるのもよそう。

 

ひがんだり妬んだりする自分にうんざりだった。

 

せっかく拾った命だ、残り少ない時間をこれ以上無駄にはできない。

 

本気で生まれ変われば、きっとやってやれないことはないはずだ。

 

そう心で決めると、不思議に少し気が晴れ軽くなれた。

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

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・・・・・

 

アルはしげしげとイウイアを見た。

 

子供とは思えない発想に驚く。

 

自分が十二歳のとき、こんな深い洞察力や想像力を持ち合わせていただろうか。

 

それでいて、卑屈にもならず前向きに生きる姿に圧倒される。

 

 

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どんなにか親が恋しいだろうに、そんなのはおくびにも出さない強さも備えていた。

 

ずっと独りで生きてきたためか、自然に身についたに違いない。

 

ナイル川の向こうに続く砂漠を眺め、

ここは命の川と死の砂漠が背中合わせに存在していることを、改めて実感する。

 

 

 

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彼らがどんなに辛くても生きようとするのは当然だ。

 

ここでは、死はごく身近に存在しているのだから。

 

しかし、その旺盛な生命力をナイル川が与え続けているのだろう。

 

その無限に広がる希望の力を、自分も受けたいたいと初めて真剣に願った。

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

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