虹の約束♪ -15ページ目

虹の約束♪

「いつも喜んでいなさい・・・」

・・・

 

「ラーモセは、その仕事が好きなの?」

 

ラーモセはアルを凝視した。

 

「仕事に好きも嫌いもあるものか。そんなこと訊く人間は初めてだ。変わっているな、お前は」

 

 

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「そうかな。友情と仕事は別でしょう、したくないことをするのは、自分に嘘をつくことだわ。

やがてそれはその人を内面から壊してしまうんじゃない?

私は、ただラーモセに、自分に正直に生きてほしいだけ。

地平線の向こうに何があるのかって言っていたラーモセは、すごく素敵だったし輝いていたもの」

 

面食らったようにラーモセは動かない。突然意表を突かれたといわんばかりの顔だ。

 

「あんな冗談、本気にしたのか?そんなこと無理に決まっているだろう。

仕事は生きるためにするものだろう、だから俺は・・・・」

 

 

 

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アルは真剣に真っすぐにラーモセを見た。

 

「無理じゃないよ。夢は捨てちゃだめだよ。

すぐに実現できなくても信じていれば、必ず叶うよ。

仕事は生きるための手段だけど、生きるためなら何をしてもいいってことにはならないでしょう。

仕事も夢も天から与えられているんだよ、その人の一番相応しい方法で幸せに生きられるようにって。

でもそれを見つけるには、ちゃんと自分の心と向き合わないと駄目なんだと思う。

好き嫌いとは違うかもしれないけど、きっとあるよ、自分の本当の帰る場所は。

誰かに必要とされたり誰かを必要としたりするところ、きっとあるよ」

 

 

 

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「パピルスの詩」

 

 

 

・・・

 

都会の灰色の空とは違い、どこまでも青く澄んでいた。

 

 

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ここへ来てから空をよく見上げる。

 

眺めているうちに気持ちが晴れてくるのだ。

 

 

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太陽はこんなにもたくさん命を育てているのだと、改めて実感する。

 

そんなこと、以前は考えたことも、体感したこともない。

 

人間は科学を発展させ生活を便利にはしたけど、払った代価もまた大きいことに気付く。

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

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・・・

 

「私はずっと彼の側にいられるわけではない。

いつかは別れる時が来るわ。

でもそれってみんなそうでしょう。

永遠には一緒にいられないわ。

だから今を大切にしたいって思う。

もう絶対に逃げないって決めたの。

ラーモセからも、自分からも。

ダメで、役立たずで、不器用で、彼に面倒ばかりかけているけど、今は一緒にいたい。

精一杯彼にしてあげられることをしてあげたい。

何をしても全くダメな私だけど、昔はこんな自分が大嫌いだったけど、

私は私を愛してあげようって、そしてラーモセの幸せを必死に祈ろうって決めたばかりなの。

だから彼から離れないし、今はラーモセと一緒に生きていきたい」

 

 

 

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エセは何も答えなかった。

泣きそうな顔でアルを睨んでいる。

 

エセがラーモセに長い間思いを寄せているのはわかっていた。

だからアルも胸が痛い。

 

以前なら、とうに逃げ出していただろう。

面倒には関わりたくないと考えていた。

 

 

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ラーモセは自分にしてくれたたくさんのものを、彼に返すまでは、

ここから離れられないと自分に言い聞かせていた。

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

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・・・

 

ラーモセは、いつも何も訊かない。

 

それはとてもありがたかった。

 

 

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遥か彼方には荒れた砂漠が広がっている。

 

その果てしない地平線を二人で見つめた。

 

アケトの向こう岸には果てしない夢があることを信じているこの若者の瞳には、

今一体何が映っているのだろう。

 

ラーモセの美しい瞳に、夕陽が鏡のように反射し、黒曜石のようにキラキラと輝いていた。

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

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・・・

 

自分がいた時代には飛行機に乗れば、空を飛びどの国にも行けた。

 

宇宙にまで人間が行けるようになったなんて、この時代の人が聞いたらきっと信じないだろう。

 

あるいは羨むかもしれない。

 

でも果たしてそれは幸せなのだろうか。

 

地平線の向こうに何があるのか、未知の世界に夢を抱くこの青年が、アルにはひどく羨ましく思えた。

 

全てに飽きてしまった人間は、夢を抱くことを忘れてしまう。

 

 

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生きるという本来の意味すらわからなくなる。

 

便利な世界には確かにゆとりがあるかもしれない。

 

ここの人たちは生きるという意味を改めて考える人はいない。ただ生きているのだ。

 

それがとても単純で豊かに見えるのは、どうしてなのだろう。

 

アルは、好奇心豊かなこの青年に色々聞かせてやりたかった。

 

歴史がどう動き、世界の地理がどうなっていて、銀河系に関しても知っている限り教えてあげたかった。

 

でもそれは許されないし、してはならないことだ。

 

何より、知らないということは人の想像を豊かにし、生きる活力にもなる。

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

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