虹の約束♪ -14ページ目

虹の約束♪

「いつも喜んでいなさい・・・」

・・・

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

ラーモセの広い肩に自分の頭を乗せる。

 

このままずっとこうしていられたらどんなに幸せだろう。

 

でもそれは叶わないし許されない。

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

淋しがり屋で孤独なこの少年のために、何かしてあげたかった。

 

誰かに愛されたいといつも願っていた。

 

誰かが自分を愛してくれたらって、常に心が渇いていた。

 

でも今は本気で誰かを愛したかった。

 

ラーモセの重荷を共にに背負ってあげたい、真剣にアルはそう願っていた。

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

・・・

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

ラーモセはナイル川の畔のパピルスの茂みにいた。

 

アルは彼の隣に座る。「ここで私たち出会ったんだよね」

 

以前のアルは親や友人と口論になり気まずくなっても、自分から謝り、仲直りするのが苦手で、気持ちの切り替えが下手で不器用だった。

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

 

どうしても素直になれず自分の思っていることが上手く言えない。

 

しかし今は違った。ラーモセに笑顔を向けた。

 

「ここは本当に美しい国だね。こんな景色を見ていたら、ずっとここにいたいって思ってしまうよ。私ここで生まれたかったな」

 

「バカか、こんな景色普通だろう。感動するようなものじゃない。でも、そんな気に入ったならここにずっといればいいだろう」

 

ラーモセの照れた顔が、夕焼けよりも真っ赤だった。

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

 

 

・・・

 

またもラーモセは怒り、そのままふいと出かけて行ってしまった。

 

残されたアルの気持ちも塞いだ。

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

 

余計なことは言うまいと心に決めていたが、どうしてもむきになってしまい、冷静ではいられない。

 

ラーモセに嫌われたくはなかった。喧嘩するのも嫌だ。

 

でも彼に対して、自分にできることは何かを考えたかった。

 

ただ彼の言うなりになり好かれるのは簡単だ。

 

それでは対等とは言えない。

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

面倒を起こさないようにするのではなく、居心地の良い場所を望むのではなく、自分にできることを探したいと思った。

 

そうでなければ、自分がここへ来た意味がわからない。

 

ただ生きていくだけなら、前の世界と何ら変わらない。

 

もう二度と諦めたり放棄したりしたくなかった。

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

・・・

 

一週間してラーモセが戻った。

 

以前のときより疲れが目立った。

 

精彩のない顔色というだけではなく、倒れるように床に入ると三日三晩死んだように眼を覚まさない。

 

夜うなされ突然起き出すが、また眠り落ちていくということが続いた。

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

 

だが四日目からは起き上がるといつものように働いた。

 

イウイアはラーモセが戻った日に帰った。

 

ラーモセは仕事に関することは何も話さないが、それ以外は健康も取り戻し、いつもの彼だった。

 

確かにサブたちとのやり取りは、アルのあずかり知るところではないのは心得ているつもりだ。

 

しかしラーモセをこのままにしておいていいのかと、出し抜けに心の声が警鐘を鳴らす。

 

どんな忠告も、今のラーモセは受け入れるはずもなかった。

 

アルはただ見守るほかに術がない。

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

 

 

・・・

 

イウイアは元来明るく陽気なのだろう、一緒にいてとても気が楽になれる。

アルには兄弟がいなかったので、弟ができたみたいで新鮮だ。ラーモセとは全く違う。

彼は頼もしく大人だが、どうしてもどこか緊張するというか、気が抜けない。

イウイアとの生活は楽しく、背伸びせずに方から力を抜くことができた。

久し振りに見栄を張らずに腹から笑えた。

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

なのに数日離れているだけで、ラーモセのことが気にかかり、

心に発生した空洞が徐々に広がりどうしても埋まらない。

何をしていても頭から離れない。それが厄介で、対処に困るのだ。

身体の一部が切り離されているようで落ち着かない。

これ以上彼に寄りかかってはいけないと、自分を厳しく律するのだった。

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

一度垣根を取り払い寄りかかれば、二度と自分の足で立てないような恐怖が襲う。

いつかここを離れなければならない。そのとき自分を見失いたくない。

イウイアといる今だけでも、この戦いから解放されるようで、一時の休戦状態を満喫できればいいと思う。

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m