虹の約束♪

虹の約束♪

「いつも喜んでいなさい・・・」

「いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
すべての事について、感謝しなさい。
これが、キリスト・イエスにあって
神があなたがたに望んでおられることです。」


★1テサロニケ人への手紙5章16-18★





心は憎んだり恨んだり妬んだり
イライラしたりするものではなく、
喜び感謝するためにある。

そのどちらを選択するかで、
自分の生き方を決める分かれ道となるだろう。

★「考えるにはきっかえがいる」より★





主よ。あなたは、みことばのとおりに、
あなたのしもべに良くしてくださいました。

よい分別と知識を私に教えてください。
私はあなたの仰せを信じていますから。

苦しみに会う前には、私はあやまちを犯しました。
しかし今は、あなたのことばを守ります。

あなたはいつくしみ深くあられ、
いつくしみを施されます。
どうか、あなたのおきてを私に教えてください。

高ぶる者どもは、私を偽りで塗り固めましたが、
私は心を尽くして、あなたの戒めを守ります。

彼らの心は脂肪のように鈍感です。
しかし、私は、あなたのみおしえを喜んでいます。

苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。
私はそれであなたのおきてを学びました。

あなたの御口のおしえは、
私にとって幾千の金銀にまさるものです。


★詩篇119:65-72★










☆感謝と喜びを音譜




by cho









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・・・

 

「ありがとうございます。そうさせていただきます。

でも、私のことはあまり気になさらないでください。

ヨセフ様はお仕事を優先なさってください。私なら大丈夫です」

 

ヨセフはアルにだけ気さくに振る舞った。

 

 

 

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「アルといると昔を思い出す。まだ子供だった頃のことを。

とても懐かしい気分になる。こんなことは初めてだ。

ずっと昔のことは考えまいとしていたから。

思い出したくもない苦い過去さえ、和らげてくれるような」

 

淋しさを感じさせる瞳を、ヨセフはアルにだけ時折みせる。

きっと立場的に、そんな本当の自分を誰にも見せられないに違いない。

どんな権力も富も、人を幸せにはできないんだとアルは思った。

何かヨセフの力になりたいとこのとき初めて実感した。

 

「もう遅い、早く寝なさい。お休み」

 

 

 

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ヨセフは優しくそう言い、立ち去った。

 

アルは真っ暗なナイル川を見つめて、ラーモセを思う。

だけど、さっきとは何かが違った。

ラーモセを好きなら好きなほど、彼が誇れるようは人間になろう、

自分を成長させよう、そう気持ちを切り替えた。

 

 

 

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新しい地で新しく出発するために、何より勇気を失いたくはなかった。

 

天空の星々が宝石のように光り輝く。

 

あんなふうに自分んも輝きたい。

 

 

 

 

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常に同じ時間に同じ場所に現れ、精一杯太陽の光を反射させ、

闇に光を放ち、人間を幸せにしてくれる星々たち。

 

誉められるためではなく、自分の仕事を毎日変わりなく

果たして行く彼らのようになりたい。

 

どんな小さな名もない星でいい、力一杯輝いてみせる、そう鼓舞し激励した。

 

 

 

 

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「パピルスの詩」

 

 

 

 

 

・・・

 

老執事の指示の下、食事が運ばれた。

 

「申し上げます。ヨセフ様はアル様と共にお食事をお取りになりたいのですが、

エジプト人の習慣として、異国人との食事は禁止されています。

従って食事をここにご用意させていただきました。ご了承ください」

 

「かまいません」

 

アルは快く答えた。今はむしろありがたい。食事は至極豪華なものだった。

 

 

 

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肉や魚、各種の野菜。それに果物やパンやクッキーなどのお菓子もある。

味のわからにアルでさえ、その柔らかな歯応えや、香辛料や芳ばしい香り付けで喉越しがいい。

 

さすがに食べた後は多少力が湧く。

とりわけ果物の搾り立てのジュースはアルの気に入った。

気分も幾分晴れた気がする。

 

ラーモセのことが頭から離れず、心の痛みは消えたりしないが、気落ちばかりもしていられない。

ラーモセとも約束をした。食事をきちんと取ると。

 

日も暮れ始め、辺りが暗くなると若干よくなった気分も再び低迷する。

アルは部屋から一歩も出なかった。

老執事が何度か様子を窺いに来たが、アルは具合が悪いと理由をつけその都度拒んだ。

 

 

 

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実際ラーモセと別れることがこんなに辛いとは想像もしていなかった。

今は友人のエセさえいない。悲愁に閉ざされていくようだった。

 

いつの間にか深い眠りに落ち、気付くと夜も大分更けていた。一人甲板に出る。

幾人かの見張りはまだ甲板にいたが、アルを一瞥して丁寧に答礼はするものの、

咎めたらり騒ぎ立てたりする者はいなかった。

おそらくヨセフの指示に違いない。

ある程度、アルを自由にしてくれているらしい。

 

 

 

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風が気持ちいい。塞いだ気分も少しは楽になる。

突然背後から声が届いた。

 

「眠れないのか?」

 

ヨセフが珍しく供の者もつけず一人いた。

 

「すみません。何のお手伝いもできず」

 

 

 

 

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ヨセフはアルの隣に立った。

 

「いや、私も今は何かと忙しく、かまってやれなずすまない。

招待しておいてアルを退屈させているね。

向こうに着けばもう少しゆっくりできるはずだ。

今回の旅は視察も兼ねているので、やたらと謁見が多い。

どうにもならない」

 

ヨセフも少し気を楽にしたようだった。

 

「仲間と離れて独りになったから、寂しいだろう。旅の間は自由にしなさい。

これからメンフィスまでの間、アビュドスを皮切りに、いくつかの州に停泊し、

州知事や神官団、それに総督たちとの謁見を余儀なくされる。

これも私の仕事で致しかない。その間、執事に何でも言いつけ、好きにしなさい」

 

ヨセフの細やかな気遣いに心から感謝した。

不思議にどこからか力も湧いた。

 

 

 

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「パピルスの詩」

 

 

 

 

 

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それから、イエスは弟子たちに言われた。

「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。

 

いのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者は、それを見いだすのです。

 

人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。

そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。

 

人の子は父の栄光を帯びて、御使いたちとともに、やがて来ようとしているのです。

その時には、おのおのその行ないに応じて報いをします。

 

まことに、あなたがたに告げます。

ここに立っている人々の中には、人の子が御国とともに来るのを見るまでは、決して死を味わわない人々がいます。」

 

 

マタイ16:24-28

 

 

 

 

 

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God Bless You

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

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いつの間にかアルの背後に人がいた。

 

「申し上げます。ファラオの太陽の船と月の船でございます。

エジプトが誇る艦船でございます。

テーベまでの南への航行では、北から吹く風がございますから、帆を使いますが、

北への旅では川下へと流れる川流れに任せ帆を下ろします。

特にこの太陽の船は、太陽神ラーが天空や冥界を旅する聖船とされ、

シリア・パレスチナ産の杉の木を用いています。

ですから神の庇護の下、安全な旅ができます。

何かご質問や必要がある場合は、なんでもこの私めにお申しつけ下さい。

そして、お仲間の方たちは月の船に乗船され、先に出発されます。

彼らにはヨセフ様より大切なお仕事がございます。

しかしこちらの船は、ゆっくりとエジプトを旅しながら、下って行く予定です」

 

 

 

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丁寧に説明する老執事の後ろにも、若い男女が五人控えていた。

もっとも、独りになりたいと頼んだところで無理なのだろうとあきらめる。

 

彼らにとっては仕事であり、死活問題に違いない。

ヨセフはそれだけの権力者ということになる。

 

ヨセフに付き従い、陸を行く軍隊も追従するらしい。

いよいよ月の船が出航した。

 

ラーモセアケトの姿は見えない。

アルは独りそれを見送る。

 

 

 

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胸が張り裂けそうに痛い。

これからは、ラーモセは助けてくれない。

 

こんな風にしか生きられないのなら、こんな命などいらないとさえ思ってしまう。

あのとき、どうして死ねなかったのだろう。

そしたらこんな苦しみに遭うこともなかったはずだ。

 

なんであそこで終わらせてくれなかったのか。

誰が生まれたいと頼んだ、誰が生きたいと頼んだ、生きる意味さえ見失いそうだった。

 

再びアルの心に怒りと恨みと鬱屈が沈殿していく。

歪んでいく自分の心にも愛想が尽きる。

 

老執事に促されアルも乗船した。

船室もあり、アルは幸いにも個室も与えられた。

 

 

 

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おそらくヨセフの配慮に違いない。

今は独りになりたかった。

 

寝台に身体を横たわらせいると、ガタンと振動を感じた。

ようやく船が出発したようだ。

 

窓から外を眺める。

 

あのパピルスの茂みが遠ざかる。

ラーモセと出会い、語らい、過ごした懐かしい場所。

アルは再び顔を寝台に埋める。

 

もう後戻りはできない。何より自分が決めた道だ。

 

もはや覚悟を決めないといけないと、自分を叱咤した。

 

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

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・・・

 

テーベの港に着くなり、アルだけみんなとは別な場所に案内された。

 

振り返るアルに、ラーモセは視線を逸らせた。

アルはラーモセに拒絶されたような寂しさを覚える。

 

もう自分のことは忘れて、気持ちを切り替えて、

新しい旅立ちに気持ちを集中させているに違いないと、アルは別れを実感した。

 

どこかで自惚れていた。

ラーモセはずっと自分のことだけを好きでいてくれると。

 

 

 

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そしてこのとき初めて自分の気持ちにも気付く。

 

どれほどラーモセのことが好きなのかを今さらながら思い知らされた。

突然眼の前を暗闇が襲う。

心細さと、ラーモセを失う痛みが重なり、精神が変になりそうだった。

なんのためにに行くのか目的さえ見失いそうだ。

 

このままでは使命を果たすどころか、

また逃げ出してしまうのではないかという恐怖が全身を駆け抜ける。

 

身体から力が抜けていく。目眩がして足がふら付きよろけた。

その瞬間、誰かがアルを支えた。

 

 

 

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見上げると、そこにヨセフがいた。優しい澄んだ瞳がアルを見ていた。

 

そしてアルを立たせて言った。

 

「大丈夫か?こちらで少し休みなさい」

 

ヨセフに支えられて、幕屋の中に入った。

長椅子に寄りかかり水を飲ませてもらう。

父親と同じ声をしたヨセフの顔を見たときから、大分気持ちが落ち着いた。

 

アルは頭を下げ、礼を言う。

 

「すみません。ご迷惑をおかけしました。もう大丈夫です。

私は何をしたらよろしんですか?なんでもご命令に従います」

 

ヨセフは国の要人らしからぬ親しみやすさで、アルにきっぱりと言い放つ。

 

「何もしなくてもよい。身の回りのことや仕事は全部他の者にやってもらいなさい。

アルのために使用人を付ける。全てその者たちに頼むといい。

私はアルを珍客、あるいは大切な友人として招いたのだから。

何も心配いらない。出発までゆっくり休みなさい」

 

ヨセフは供の者を引き連れ出て行った。

 

残されたアルは、さっそく着替えさせられ金銀や宝石を身に着けさせられた。

あたかもどこかの国も王子さながらの恰好だ。

全身が重い。さすがに宝石は取り外してもらった。

 

 

 

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幕屋を出て改めて周りを観察する。大勢の人がいた。

 

映画の一場面を観ているようだ。

壮大な富と権力の表れだった。

現代の大統領さえこうはいかないだろう。

 

ナイル川には大きな二艘の舟が停泊していた。

 

 

 

 

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「パピルスの詩」