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自分がいた時代には飛行機に乗れば、空を飛びどの国にも行けた。
宇宙にまで人間が行けるようになったなんて、この時代の人が聞いたらきっと信じないだろう。
あるいは羨むかもしれない。
でも果たしてそれは幸せなのだろうか。
地平線の向こうに何があるのか、未知の世界に夢を抱くこの青年が、アルにはひどく羨ましく思えた。
全てに飽きてしまった人間は、夢を抱くことを忘れてしまう。
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生きるという本来の意味すらわからなくなる。
便利な世界には確かにゆとりがあるかもしれない。
ここの人たちは生きるという意味を改めて考える人はいない。ただ生きているのだ。
それがとても単純で豊かに見えるのは、どうしてなのだろう。
アルは、好奇心豊かなこの青年に色々聞かせてやりたかった。
歴史がどう動き、世界の地理がどうなっていて、銀河系に関しても知っている限り教えてあげたかった。
でもそれは許されないし、してはならないことだ。
何より、知らないということは人の想像を豊かにし、生きる活力にもなる。
「パピルスの詩」
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